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メタルメッシュの車載用静電容量式ガラスセンサー日本航空電子工業 TC230シリーズ

日本航空電子工業は、タッチパネルの大画面化に対応した、フォトファブリケーション方式によるメタルメッシュタイプの車載用静電容量式ガラスセンサーを開発し、「TC230」シリーズの製品ラインアップに追加した。

» 2018年03月15日 09時00分 公開
[EDN Japan]

最大20インチまでの大画面化に対応

 日本航空電子工業は2018年3月、タッチパネルの大画面化に対応した、フォトファブリケーション方式によるメタルメッシュタイプの車載用静電容量式ガラスセンサーを開発し、「TC230」シリーズの製品ラインアップに追加した。同年9月から量産開始予定で、カーナビゲーションやカーオーディオなどの用途を見込んでいる。

メタルメッシュタイプの車載用静電容量式ガラスセンサー

 今回発表したガラスセンサーは、光村印刷と技術提携して開発を実施。低抵抗な銀粒子を分散させた感光性材料をガラス基板に塗布し、マスク露光、現像プロセスにより配線を直接形成した。正確な再現性を持ち、仕上がりのバラツキを抑えられる。

 フォトレジスト工程の一括露光を用いて、量産性の向上やリードタイムを短縮化した。感光性材料と加工プロセスを最適化し、4μmまでメッシュ幅を細線化して外観品位を高めている。

 また、センサー電極のメタルメッシュ化により感度が向上したことで、最大20型程度までの大画面化に対応。各種車載用ICとフラット平滑カバーに対応し、厚みは1.1mm。動作温度範囲は−30〜85℃、保存温度範囲は−40〜95℃となっている。

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