メタルメッシュの車載用静電容量式ガラスセンサー:日本航空電子工業 TC230シリーズ
日本航空電子工業は、タッチパネルの大画面化に対応した、フォトファブリケーション方式によるメタルメッシュタイプの車載用静電容量式ガラスセンサーを開発し、「TC230」シリーズの製品ラインアップに追加した。
日本航空電子工業は2018年3月、タッチパネルの大画面化に対応した、フォトファブリケーション方式によるメタルメッシュタイプの車載用静電容量式ガラスセンサーを開発し、「TC230」シリーズの製品ラインアップに追加した。同年9月から量産開始予定で、カーナビゲーションやカーオーディオなどの用途を見込んでいる。
メタルメッシュタイプの車載用静電容量式ガラスセンサー
今回発表したガラスセンサーは、光村印刷と技術提携して開発を実施。低抵抗な銀粒子を分散させた感光性材料をガラス基板に塗布し、マスク露光、現像プロセスにより配線を直接形成した。正確な再現性を持ち、仕上がりのバラツキを抑えられる。
フォトレジスト工程の一括露光を用いて、量産性の向上やリードタイムを短縮化した。感光性材料と加工プロセスを最適化し、4μmまでメッシュ幅を細線化して外観品位を高めている。
また、センサー電極のメタルメッシュ化により感度が向上したことで、最大20型程度までの大画面化に対応。各種車載用ICとフラット平滑カバーに対応し、厚みは1.1mm。動作温度範囲は−30〜85℃、保存温度範囲は−40〜95℃となっている。
- 振動機能付きのOGS静電容量方式タッチパネル
SMKは、FFB(Force Feedback)機能付きのOGS(One Glass Solution)静電容量方式タッチパネル「CapBeat Touch OGS」を発表した。ガラス1枚構造のOGSタッチパネルを使用し、薄型化と軽量化を図った。
- 銅メッシュセンサーを使用した静電容量タッチパネル
SMKは、銅メッシュセンサーを利用した静電容量方式タッチパネル「Wing Touch MM」を開発した。透明導電膜ITOセンサーに比べて抵抗値が低く、導電性が高いため、タッチ入力の検出精度や反応速度を向上できる。
- EMI耐性や防水性を備えた車載静電タッチ制御IC
サイプレス セミコンダクタは、EMI耐性や防水性、グローブタッチ性能などを備えた車載用静電容量タッチスクリーンコントローラー「Automotive TrueTouch CYAT8165X」を発表した。
- 車載向けタッチスクリーンコントローラー
サイプレス セミコンダクタは、車載用静電容量タッチスクリーンコントローラー「TrueTouch CYAT817」ファミリーを発表した。先進ホバー機能により、スクリーンから最大35mm離れた指を検知する。
- 静電容量方式タッチパネル、高耐環境性に対応
富士通コンポーネントは、高耐環境性に対応した車載用静電容量方式タッチパネルを発表した。従来の抵抗膜方式より軽快な操作性で、ニーズに合わせたカスタム設計にも対応する。
- タッチパネル技術の最新動向を追う
「iPhone」や競合製品により、その利便性に対するユーザーの認知度が高まったこともあって、タッチパネルを備えた機器がますます普及しつつある。タッチパネルにはさまざまな方式があるが、それぞれに長所と短所が存在する。本稿では、現在も広く利用されている抵抗膜方式と、注目度がますます高まっている静電容量方式の最新技術について解説するとともに、コントローラICベンダーの新たな取り組みなどを紹介する。
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