村田製作所は、2012サイズ(2.0×1.25mm)の電源用チップフェライトビーズ「BLM21SP」シリーズを発表した。定格電流6Aでのインピーダンスは70Ωで、AEC-Q200に準拠し、自動車のパワートレインノイズ対策に適している。
村田製作所は2018年3月、2012サイズ(2.0×1.25mm)の電源用チップフェライトビーズ「BLM21SP」シリーズを発表した。車載用電子部品規格であるAEC-Q200に準拠し、自動車のパワートレインノイズ対策に適している。同月より量産を開始している。
チップフェライトビーズは、フェライトビーズインダクターをチップ形状にしたもの。ノイズの伝導経路に直列に挿入することで、信号にほとんど影響を与えることなくノイズ成分を減衰できる。
BLM21SPシリーズは、独自の内部電極形成技術と構造設計の最適化により、インピーダンス取得効率が向上した。100MHz時のインピーダンスは70〜180Ω。同サイズの「BLM21PG」シリーズが6Aで22Ωであるのに対し、6Aで70Ωという高インピーダンスを達成している。同等のインピーダンス値で比較すると、定格電流は1.5倍以上になる。
定格電流は4〜6Aで、直流抵抗は0.009〜0.02Ω、使用温度範囲は−55〜125℃となる。同社では、電源ラインに同シリーズを活用することで、CISPR25などのノイズ規格に対応できるとしている。
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