LED照明向け、積層タイプノイズ除去フィルター:TDK MAFシリーズ
TDKは、LED照明向けに積層タイプのノイズ除去フィルター「MAFシリーズ」を開発した。従来の巻き線タイプと同等のノイズ抑制効果を実現しつつ、体積は約2分の1に小型化されている。
TDKは2018年1月23日、LED照明向けに積層タイプのノイズ除去フィルター「MAFシリーズ」を開発し、量産を開始したと発表した。
省電力のLED照明は普及が進んでいるが、より付加価値を高める、さらなる低消費電力化を図るべく、スマートフォンなどの端末で照明を制御するといったシステムの開発も進んでいる。そのため、LED照明から発生するノイズ対策の重要性がますます高まっている。同時に、LED照明の基板サイズが小さくなることによる、電子部品の小型化のニーズも根強くある。
MAFシリーズは、AC-DC変換後の回路に挿入することで、特に20M〜100MHzの放射ノイズ対策に大きな効果が得られるという。巻き線タイプの従来品に比べ、体積が約2分の1になるにもかかわらず、同等のノイズ抑制効果を得られる。使用温度範囲は−40〜125℃と広い。
積層タイプのノイズ除去フィルター「MAFシリーズ」
今回開発したMAFシリーズは、インピーダンスが1MHzにおいて60Ω、30MHzにおいて3400Ω。直流抵抗は標準で0.28Ω、最大で0.36Ω。定格電流は最大で500mAとなっている。サンプル単価は30円。月産500万個の規模で量産を開始している。
- マイコンで高輝度LEDを直接光らせる方法はありますか?
マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。6回目は、初心者の方からよく質問される「マイコンで高輝度LEDを直接光らせる方法」についてです。
- ドライバ回路の試験に用いる疑似LED
LEDを利用した照明機器に対する注目が急速に高まっている。ただし、問題もある。LED用のドライバ回路の試験をどのようにして行えばよいのかということである。
- システム検証用LEDを光電池でオン/オフする
開発したシステムの動作を視覚的に検証する場合、LEDを使うことが多い。検証作業の終了時にはこうしたLEDが動作しないようにしておく必要がある。LEDが点灯することで無駄な電力が消費されないようにするためだ。今回は、プリント基板がシステムの筐体に収容されたことを自動的に検出し、システム検証用LEDが動作しないようにスイッチ回路を設定する回路を紹介する。
- LED駆動回路設計 〜基礎編〜
今回からは、いよいよ回路設計について解説します。LED回路の重要な設計要素の1つが、LEDの順電圧のばらつき。これに対する解決策はあるのでしょうか。
- TDK、最大静電容量600μFのフィルムコンデンサー
TDKは、パワーエレクトロニクス向けコンデンサーのラインアップに新シリーズを追加した。従来シリーズの静電容量の最大値が500μFだったのに対して、新シリーズの静電容量の最大値は600μFに増加している。
- 車載、IoT機器用の小型MEMS圧力センサーダイ
TDKは、±0.35%の長期精度安定性を備えた小型MEMS圧力センサーダイを発表した。1×1×0.4mmの「C33」シリーズと0.65×0.65×0.24mmの「C39」シリーズの2種で、車載機器やIoT(モノのインターネット)機器、民生機器に適している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.