76G〜81GHzに対応、シングルチップミリ波センサー : 日本TI AWR1642、IWR1642
日本テキサス・インスツルメンツは、76G〜81GHzの周波数帯に対応する、シングルチップCMOSミリ波センサー「AWR1642」「IWR1642」の量産出荷を開始した。従来のセンサー技術の数分の1の消費電力で、最大3倍の精度向上と基板実装面積の削減が可能となる。
日本テキサス・インスツルメンツは2018年5月、76G〜81GHzの周波数帯に対応する、シングルチップCMOSミリ波センサー「AWR1642」「IWR1642」の量産出荷を発表した。従来のセンサー技術の数分の1の消費電力で、最大3倍の精度向上と基板実装面積の削減が可能となる。1000個購入時の参考単価は、AWR1642が45米ドル、IWR1642が19.99米ドル。
シングルチップCMOSミリ波センサー「AWR1642」「IWR1642」
車載用のAWR1642は、車載規格の認定を取得済みで、長距離から短距離のレーダーを含む先進運転支援システム(ADAS)アプリケーションを開発できる。他に、障害物の検出や車内の占有検出、侵入警報、スマートな自動パーキングなどにも対応。製品開発期間を短縮するソフトウェア開発キットや、複数の設計リソースも用意する。
産業用のIWR1642は、小型フォームファクターと高分解能を提供し、スマートで高効率な市街、建物、機械の構築を可能にする。ミリ波レーダーセンサーを使った人数の計数と追跡のレファレンスデザインなど、スマートシステムの開発に役立つ複数の設計リソースも用意している。
パッケージはいずれも10.4×10.4mmのFC/CSPで供給され、従来製品に比べて基板実装面積を抑えることができる。
車載向けの28nm CMOSレーダープラットフォーム
アナログ・デバイセズは、ADAS(先進運転支援システム)とMEMSセンサー、レーダー技術を統合した28nm CMOSベースの自動車用レーダープラットフォーム「Drive360」を発表した。
車載用ミリ波レーダー開発向けテストシステム
キーサイト・テクノロジーは、車載用ミリ波レーダーシステムの高精度な検証を可能とする車載レーダー信号解析、生成ソリューション「E8740A」を発表した。
車載ミリ波レーダー向けのテストシステム
日本ナショナルインスツルメンツは、自動運転車両に搭載するミリ波レーダー向けのテストシステム「Vehicle Radar Test System(VRTS)」を発表した。76〜81GHzのベクトル信号発生器とアナライザーを搭載し、動的に障害物をシミュレートできる。
撮像素子を高感度化した普及型画像センサー
デンソーは、周辺環境を認識し、車両の安全性能の向上を図る普及型の新型画像センサーを開発した。新たなレンズの開発と撮像素子の高感度化により、夜間の歩行者など認識対象を拡大した。
大衆車にも求められる「予防安全」
自動車の予防安全システムに用いられているセンサーのうち、事故回避に最も役立つものがミリ波レーダーである。この車載ミリ波レーダーについては、現在、大衆車にも広く搭載できるように低価格化を図るべく開発が進んでいる。本稿ではまず、車載ミリ波レーダーの特性や、使用されている周波数帯域に関する各国/地域の法規制について説明する。その上で、大手ティア1サプライヤや送受信ICを開発する半導体メーカーによる低価格化に向けた取り組みを紹介する。
交通管理を新たに活気づける最新ミリ波レーダー技術
交通監視システムのセンサーとして、昼夜問わず、また悪天候下でも使用可能なレーダーシステムが注目されている。しかし、レーダーシステムは設計が複雑という課題を抱える。そこで、レーダーシステムの設計を簡素化する技術を紹介したい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.