車載情報通信機器間用の高速伝送用コネクター : 日本航空電子工業 MX68シリーズ
日本航空電子工業は、車載情報通信機器間の高速伝送用コネクター「MX68」シリーズを開発した。「MX68A」は車載用LVD/GVIFに対応し、「MX68B」はUSB2.0信号に対応する。
日本航空電子工業は2018年8月、車載情報通信機器間の高速伝送用コネクター「MX68」シリーズを開発したと発表した。車載用の各種情報通信機器、特に高速伝送を必要とする機器間配線の用途を見込んでいる。
車載情報通信機器間の高速伝送用コネクター「MX68」シリーズ
今回、MX68シリーズとして、車載用LVDS/GVIFの差動信号4.8Gビット/秒(bps)に対応可能な「MX68A」と、USB2.0信号に対応可能な「MX68B」を開発。高速伝送に対応したインピーダンスマッチング設計で、伝送性能と信頼性確保のためハーネスにて供給し、STPケーブルに対応する。
実装方法をスルーホールリフローとしたことで、従来のホールドダウンタイプの製品と比べ、実装面積を約26%削減した。
シェルは銅合金とスズメッキ、ハウジングはLCP-GF35やPBTを使用している。使用温度範囲は−40〜85℃だ。
高速データが転送可能なメザニンコネクター
日本モレックスは、高速データ転送が可能な、低背型メザニンコネクターファミリー「SEARAY」および「SEARAY Slim」を発表した。コンパクトながら最大12.5Gビット/秒(Gbps)の高速データ転送を実現する。
USCAR-30規格5ピンプラグ用コネクター
SMKは、USCAR-30規格対応の5ピンプラグ用コネクター「1102CS」を開発した。車載機器間のUSB2.0信号の伝送に適した接続用インタフェース用コネクターで、ケーブルの組み付け作業を簡素化する独自構造を採用している。
ボード上で25Gbpsの速度を実現するコネクター
TE Connectivityは2017年1月、ボード上で内部入力/出力(I/O)接続を可能にする内部ケーブル相互接続システム「Sliver」を発表した。同社の高速伝送ケーブルを使用した内部配線により、最大25Gビット/秒(Gbps)の速度を達成できるという。
車載向け0.5mmピッチ基板対基板コネクター
京セラは、嵌合(かんごう)状態でXY方向に±1.0mm可動する、0.5mmピッチの基板対基板コネクター「5656」シリーズを発売した。125℃までの高耐熱性を備え、車載機器に求められる厳しい高温環境にも対応する。
小型低背の車載向け基板対ケーブルコネクター
日本航空電子工業は、車載用ECU向けに基板対ケーブルコネクター「MX77A」シリーズを発表した。小型、低背化を図りながら、こじりや嵌合(かんごう)時のロック強度など、厳しい車載スペックに対応できる強度を持つ。
差動伝送路のケーブル・コネクターの選び方と設計上の注意
基板間や筺体間の通信に使用されるケーブルとコネクターに求められる特性やその選定方法、ピンアサインなどについて説明していきます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.