モバイル向け小型スマートブーストパワーアンプ:シーラス・ロジック CS35L41
シーラス・ロジックは、高度なバッテリー管理機能を搭載した、モバイルデバイス向けのスマートブーストパワーアンプ「CS35L41」を発表した。55nmプロセス技術を採用し、小型のWLCSパッケージで提供する。
シーラス・ロジックは2019年2月、高度なバッテリー管理機能を搭載した、モバイルデバイス向けの小型スマートブーストパワーアンプ「CS35L41」を発表した。55nmプロセス技術を採用し、5.64mm2のWLCSパッケージで提供する。従来のDSPスマートアンプに比べ、約半分の大きさとした。
11V昇圧型クラスDアンプを搭載する他、オーディオエンハンスメントやスピーカー保護アルゴリズムを備えたDSPを内蔵する。これにより、アプリケーションプロセッサや外部DSPの処理負荷を増やすことなく、オーディオ品質を向上できる。
小型スマートブーストパワーアンプ「CS35L41」
同社のソフトウェア「SoundClear Playback」を採用し、特定のマイクロスピーカーに合わせてオーディオを調整できる。これにより、ハードウェアおよびソフトウェア両面の技術から、スピーカーを保護しつつ音質を改善し、スマートフォンなどのスピーカー出力のラウドネスを高める。
自己消費電力は6.7mWと低い。加えて、高度なバッテリー管理システムにより、バッテリー需要を予測的に管理する。また、クラスHブーストコンバーターがオーディオレベルを追跡し、システム効率を改善する。こうした機能により、電力消費を最小限に抑え、バッテリー寿命を延ばすことができる。
既に出荷を開始しており、設計チューニングツールも提供している。モバイル機器や中低価格機器の設計を支援する。
- AB級の品質を提供する、デジタルD級アンプ
Maxim Integrated Productsは、小型でコスト効率が高く、AB級の優れたオーディオ品質を提供する、デジタル入力D級オーディオパワーアンプ「MAX98357」「MAX98358」を発表した。
- 2つのICで低リップル、高効率の電源回路を実現
今回は、降圧型のスイッチング電源(SMPS)ICとリニアレギュレーターが抱えるそれぞれの問題点を解決する回路を紹介する。それは、高効率のSMPSを使用し、そのSMPSの出力に含まれるノイズ、リップルをLDOリニアレギュレーターによって低減するという手法である。
- オーディオ専用の“SiCダイオード”を発売
新日本無線は、SiC(炭化ケイ素)を用いたショットキーバリアダイオード「MUSES7001」のサンプル出荷を開始した。高い音質を追求したデバイス「MUSES(ミューズ)シリーズ」として、一般向けに販売するオーディオ機器用製品となる。
- Dolby Atmos、DTS:X対応オーディオソリューション
NXP Semiconductorsは、Arm Cortex-A53上でDolby Atmos(ドルビーアトモス)とDTS:Xをサポートする、スマートホーム市場向けのオーディオソリューション「Immersiv3D」を発表した。
- USB Type-C対応のアナログオーディオスイッチ
オン・セミコンダクターは、保護機能付きアナログオーディオスイッチ「FSA4480」と双方向電流検出アンプ「NCS21x」シリーズを発表した。どちらも小型パッケージで、USB Type-Cアプリケーションに対応する。
- チューニングが不要なオーディオ用LPFの設計法
オーディオ向けの低域通過フィルター(LPF)は、処理の初段でのS/N比(信号対雑音比)を最大にできるよう、ゲイン調整機能を有している必要がある。さらに、低コスト化のためには、製造過程における調整工程をなくさなければならない。そこで本稿では、受動素子の誤差がフィルター特性に及ぼす影響を低減し、なおかつ低コストでの実現が可能な高次フィルターの設計方法を紹介する。
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