ロームは2017年1月、リチウムイオン電池1セル電源で駆動するサーマルプリントヘッドを発表した。独自の2体構造を採用し、従来製品に比べて印加エネルギー効率を約20%削減した。
ロームは2017年1月、リチウムイオン(Li)電池1セル電源で駆動するサーマルプリントヘッド「KR2002-D06N10A」シリーズを発表した。独自の2体構造を採用し、従来製品に比べて印加エネルギー効率を約20%削減。特殊低抵抗発熱体により、1セル電源駆動でも従来品と同等の印字速度と品質を維持できるという。
同シリーズは、セラミックとプリント基板を組み合わせた2体構造を採用。従来品に比べ、ヘッド部を約20%小型化している。オン抵抗を最小限に抑えた高効率ICを使用し、配線による印加エネルギー損失も抑えた。
解像度・密度は203dpi、ドット数は384、印字速度は100ミリ秒。特殊低抵抗発熱体の採用により、印加電力が低下しても、従来の2セル電源駆動品と同等水準の印字濃度・印字品位を確保した。決済端末などのレシートプリンタなどに展開する。
現在量産中で、サンプル価格は600円(税別)。1セル電源駆動を可能にしたことで、搭載するバッテリー数を削減し、モバイル端末の小型化、軽量化に対応できるとした。
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