外したジャックの背面から小さく切った薄いやすりを内部に入れ、接点部を磨いて接触不良を直そうと、やすりを背面の隙間から入れた瞬間、ジャックの前面から黄色いリングが転がり落ちてきた。
『なんだこのリングは!?』※リングの写真を図5に示す。
小さな黄色いリングがジャックの中から出てきた。これはACアダプターのプラグの先端にあるプラスチックかもしれない。修理品に付けてあったACアダプターのプラグの先端には金属しか見えなかったが、内部をよく観察したら黄色いプラスチックが見えた。類似品のプラグの写真を図6に示す。
図6の先端部の黄色のプラスチックのリングがDCジャックの中で折れ、ジャックの中のバネに挟まって残留したためにACプラグが差し込みっぱなしの状態になり、電源スイッチをオンにしても機器に通電されなかったのだろう。図3のDCジャックを再掲する。
改めて図3のDCジャックの内部をよく観察すると、黄色いリングらしきものが見える。やはり、この黄色いリングが折れDCジャックに残留したことが機器に電源が入らない原因だった。ACアダプターのプラグ先端のプラスチックが折れることは想定外だった。
今回は非常に想定外の事象が不具合の原因だった。ACアダプターのプラグの先端にプラスチックがあるときはプラグの先端が折れることがあるため、丁寧にプラグを取り扱うべきだ、と改めて肝に銘じた。
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