0.5%まで電流制御するLEDドライバIC:インフィニオン ILD8150、ILD8150E
インフィニオン テクノロジーズは、8〜80VDCで動作するDC-DCバックLEDドライバIC「ILD8150」「ILD8150E」を発表した。ハイブリッド調光では目標電流の0.5%まで制御可能で、変調周波数はちらつきが生じにくい3.4kHzだ。
インフィニオン テクノロジーズは2019年7月、DC-DCバックLEDドライバIC「ILD8150」「ILD8150E」を発表した。ハイブリッド調光モードテクノロジーを搭載し、一般家庭向けとプロフェッショナル用のLED照明用途を見込む。
左=LEDドライバIC「ILD8150」/右=LEDドライバIC「ILD8150E」
両製品は、250Hz〜20kHzまでのPWM(Pulse Width Modulation)入力信号において、アナログ調光モードでは100〜12.5%まで、ハイブリッド調光モードでは12.5〜0.5%までの範囲でLEDへの電流を制御する。変調周波数はちらつきが生じにくい3.4kHzだ。
また、高解像度のデジタルPWM調光検出と低電圧シャットダウン機能により、マイクロコントローラーとのマッチングが得られる。
dim-to-off(減光からオフへ)機能とプルダウントランジスタも備え、dim-to-offモード中のLEDの光度増加を回避する。供給電圧は8〜80VDCで、高圧側内蔵スイッチを使い最大1.5Aまでを駆動する。
一次側を突然の電流要求から守るソフトスタート機能と、最大出力電流を調整するシャント抵抗器も組み込まれている。出力電流は全ての負荷と入力電圧の下において定格3%の精度を持ち、ブートストラップ電圧を対象とした低電圧誤動作防止機能と過熱保護機能を備える。
ILD8150は、ウェーブはんだ付けに対応したDSO-8ハウジングを使用。RDS(ON)は290mΩで、95%以上の効率を持つ高出力設計が可能だ。ILD8150Eは、温度性能を高めたエクスポーズドパッドを持つDSO-8パッケージを採用している。
- 精度誤差0.77%のTurbo MAPセンサー
インフィニオン テクノロジーズは、精度誤差0.77%のXENSIV絶対圧センサーシリーズ「KP276」を発表した。センサーに外付けNTC温度センサー1つ分の信号処理回路が組み込まれ、圧力と温度、両方の信号を1つのインタフェースで出力できる。
- 小型の防水、防じん、防湿デジタル気圧センサー
インフィニオン テクノロジーズは、圧力/温度を測定できる小型のデジタル気圧センサー「XENSIV DPS368」の提供を開始した。誤差±2cmの高精度と低消費電力により、高度、気流、体の動きを正確かつ効率的に測定する。
- 高耐圧デバイス用パッケージの3.3kV IGBTモジュール
インフィニオン テクノロジーズは、高耐圧デバイス向けの新パッケージ「XHP 3」を採用した、3.3kV IGBTモジュールを発表した。6kVの「FF450R33T3E3」と、10.4kVの「FF450R33T3E3_B5」の2種類の絶縁クラスを提供する。
- スマートハーフブリッジのモータードライバー
インフィニオンテクノロジーズは、pチャネルハイサイドMOSFET、nチャネルローサイドMOSFET、ドライバーICを1つのパッケージに組み込んだ、スマートハーフブリッジの高出力モータードライバー「IFX007T」の提供を開始した。
- 最大1.8kWの産業用モータードライブ向けIPM
Infineon Technologiesは、IPMファミリーに、最大1.8kWの産業用モータードライブ向けの1200V IPM「CIPOS Maxi IM818」シリーズを追加した。6チャンネルSOIゲートドライバや、温度サーミスタなどを装備している。
- 最大14Aを供給可能なSPIパワーコントローラー
インフィニオンテクノロジーズは、マルチチャンネルのSPIパワーコントローラー「SPOC+2」を発表した。1つの負荷を2つのチャンネルを並列使用して駆動でき、従来製品の2倍となる1.5〜14Aを供給する。
- 最大5Mビット/秒の通信が可能な車載向けSBC
インフィニオンテクノロジーズは、自動車用途で最大5Mビット/秒の通信が可能なシステムベースチップ「Mid-Range+SBC」ファミリーと「Lite SBC」ファミリーを発表した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.