車載用のEthernet向けチップバリスタ:TDK AVRH10C101KT1R1NE8
TDKは、車載規格AEC-Q200に準拠した、車載用Ethernet向けチップバリスタ「AVRH10C101KT1R1NE8」の量産を開始した。サイズは1.0×0.5×0.5mmで、従来品に比べて体積比で75%小型化した。
TDKは2019年8月、車載用Ethernet向けチップバリスタ「AVRH10C101KT1R1NE8」の量産を開始した。ECU(車載用電子制御ユニット)間の高速通信を阻害せずに、車載機器のESD(静電気放電)やサージから保護する。サンプル価格は1個15円。月2000万個の生産を予定する。
車載用Ethernet向けチップバリスタ「AVRH10C101KT1R1NE8」
最大許容回路電圧は70V、静電容量範囲は1.1±0.3pF。バリスタ電圧は110V、最大クランプ電圧は190V、最大サージ電流は300mAとなる。
使用温度範囲は−55〜+150℃で、車載向け受動部品規格AEC-Q200に準拠する。サイズは1.0×0.5×0.5mm、重量は0.0013g。従来品に比べ、体積比で75%小型化した。
自動車のADAS(先進運転システム)や車載用Ethernet 1000Base-T1対応製品などでの利用を見込む。
- 高電流コアレス用TMRクローズドループセンサー
TDK-Micronasは、製品ポートフォリオに、高電流コアレスアプリケーション向けTMRクローズドループセンサー「CUR 423x」を追加した。磁界集束コア不要の小型モジュールで、ISO26262 ASIL-Bレベルの機能安全診断に対応し、自動車向けのAEC-Q100に準拠している。
- スマートフォン用薄膜電源系インダクター
TDKは、モバイル機器の電源回路用小型低背タイプの薄膜電源系インダクター「TFM-ALD」シリーズを開発し、量産を開始した。従来品より直流抵抗を12%低減し、定格電流を4%向上させた。
- 薄さ約0.49mmの圧電タイプスピーカー
TDKは、設置場所を選ばず音を出せる圧電タイプの薄型スピーカー「PiezoListen」を発表した。同社の積層技術と素材技術を生かした高変位の薄型圧電素子により、既存製品と比較して低音域の出力を強化し、より広い音域が出力可能になった。
- 触覚フィードバック用ピエゾアクチュエーター
TDKは、触覚フィードバック用PowerHapピエゾアクチュエータシリーズから、小型の「0904H014V060」「1204H018V060」を発売した。アクチュエーターの特性に加え、逆圧電効果を用いたセンシング機能を備える。
- 無人搬送車向け1kWワイヤレス給電システム
TDKラムダは、無人搬送車(AGV)向けに、防じん、防水設計の1kWワイヤレス給電システム「WPX1000」を発表した。給電可能範囲のズレ許容差はX方向±30mm、Y方向±5mmと広く、装置停止範囲を拡大する。
- SENTプロトコルを備えたリニアホールセンサー
TDK-Micronasの製品に、SENT出力を備えたリニアホールセンサー「HAL1890」が追加された。デジタル出力信号監視機能を備え、SENTデータフォーマットや、高速・低速信号伝達チャンネルにおけるエラー情報の送信をサポートする。
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