ASIL-D準拠の車載用バッテリーモニターIC:マキシム MAX17853
Maxim Integrated Productsは、ASIL-D準拠の車載用バッテリーモニターIC「MAX17853」を発表した。1つの基板で8〜14セルのチャンネル構成に対応でき、車載アプリケーションの検証や認定時間を削減し、設計時間を最大50%短縮する。
Maxim Integrated Productsは2019年10月、ASIL-D準拠の車載用バッテリーモニターIC「MAX17853」を発表した。EVやHVのバッテリーパックなど、車載向け中〜大型セル数構成を対象とする。
バッテリーモニターIC「MAX17853」のイメージ
1つの基板で8〜14セルのチャンネル構成に対応でき、車載アプリケーションの検証や認定時間を削減、設計時間を最大50%短縮する。定格300mA以上のセルバランシングスイッチを14個備え、時間と電圧によって自動的に各セルのバランスを取り、過充電のリスクを最小限に抑える。
動作電圧は65Vで、セルおよびバスバー電圧の測定精度は1mV(3.6Vセル、25℃)。温度、電圧、GPIO用に、設定可能な6つの補助入力を備える。また、最大32デバイスのデイジーチェーンを接続し、448セルの管理と192の温度監視を行える。
これらの機能を冗長コンパレーターなどの部品を追加せずに搭載できるため、システムの小型化につながる。部品コストは最大35%削減でき、ソリューション全体のコスト低減にも役立つという。
64ピンLQFPパッケージで提供され、評価キット「MAX17853EVKIT#」も250米ドルで用意する。
- 2段階のバッテリー保護機能装備の残量ゲージIC
Maxim Integrated Productsは、2段階のリチウムイオンバッテリー保護機能を備えた、1セル残量ゲージIC「MAX17301」「MAX17311」を発表した。深刻な障害状態時には、第2の保護ICを優先させるか、ヒューズを飛ばして障害発生を防止する。
- バッテリー寿命を延長するリアルタイムクロック
Maxim Integrated Productsは、消費電力を抑える小型のnanoPowerリアルタイムクロック「MAX31341B」を発表した。180nA以下で動作し、バッテリー寿命の延長が可能できる。
- PWM除去機能搭載の双方向電流検出アンプ
Maxim Integrated Productsは、パルス幅変調除去機能を備えた双方向電流検出アンプ「MAX40056」を発表した。PWMスルーレート500V/マイクロ秒以上を除去し、500ナノ秒以内のセトリング時間で精度0.3%のフルスケール巻線電流測定を実行する。
- デュアルドライバIO-Linkトランシーバーを発表
Maxim Integrated Productsは、DC-DCレギュレーターとサージ保護機能を内蔵する、デュアルドライバIO-Linkデバイストランシーバー「MAX22513」を発表した。最小パッケージで高い電力効率を可能にし、堅牢性に優れる。
- 車載カメラ用4チャンネルパワーマネジメントIC
Maxim Integrated Productsは、4つの電源を内蔵した、車載カメラモジュール用の超小型4チャンネルパワーマネジメントIC「MAX20049」を発表した。2つの低ドロップアウトレギュレーターを内蔵している。
- 3A充電の高集積USB-Cバックチャージャー
Maxim Integrated Productsは、他社競合製品より30%小型化した、USB Type-C(USB-C)バックチャージャー「MAX77860」を発表した。USB-Cコンフィギュレーションチャンネル(CC)ポート検出機能などを3.9×4.0mmのパッケージに集積している。
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