車載ディスプレイシステム向けスケーラIC:エプソン S2D13V52
セイコーエプソンは、車載機器向けスケーラIC「S2D13V52」のサンプル受注を開始した。画像データをアップスケールまたはダウンスケールして出力し、効率的な車載ディスプレイシステム開発に貢献する。
セイコーエプソンは2020年2月、車載機器向けスケーラIC「S2D13V52」のサンプル受注を開始した。最高105℃の動作温度およびAEC-Q100規格に対応し、効率的な車載ディスプレイシステム開発に貢献する。月産10万個を予定しており、サンプル価格は1000円(税別)だ。
車載機器向けスケーラIC「S2D13V52」
S2D13V52は、ホストからストリーミングされる画像データをアップスケールまたはダウンスケールしてディスプレイへ出力するためのスケーラICで、動作温度範囲は−40〜+105℃となっているほか、AEC-Q100規格にも対応し、車載向けの厳しい品質要求を満たしている。
外付けメモリが不要で、実績のあるSoC(System on Chip)が流用でき、自動車の電動化や自動化に対応した高解像度ディスプレイシステムの迅速な開発に貢献する。
入力解像度は1920×1080ピクセルまで、出力解像度は2880×1080ピクセルまたは2400×1400ピクセルまで対応。ガンマ補正機能、Input Crop機能やArea Blanking機能、エラー検知機能を搭載し、画像のアスペクト比を維持したまま多様な解像度のパネルに表示できる。アップスケーラには、劣化の少ないアルゴリズムを採用している。
大きさは14×14×1.7mmで、H4QFP15-100-pinパッケージで提供する。
- 構造ヘルスモニタリング向け加速度センサー
セイコーエプソンは、高性能3軸加速度センサーの新製品「M-A552」を発表した。CANとRS-422に対応し、低ノイズ性能および耐久性、耐環境性に優れることから、橋やトンネルなどの構造ヘルスモニタリング、地震観測などに活用できる。
- 車載映像機器向けインタフェース変換IC
セイコーエプソンは、車載映像機器向けインタフェース変換IC「S2D13V70」を発表した。eDPの映像信号をOpenLDIに変換し、現行の車載ディスプレイに対して高速で高解像度の映像を入力可能にすることから、車載ディスプレイ開発の効率化に貢献する。
- 最大368ドットの液晶に対応した16ビットマイコン
セイコーエプソンは、家電リモコンの液晶ディスプレイ表示向けに、16ビットフラッシュメモリ内蔵のマイコン「S1C17M33」を開発、量産出荷を開始した。端子の機能を変更することで、最大65本の汎用端子を持つマイコンとして使用できる。
- 1%の精度で測定できる60V バッテリー・モニター
リニアテクノロジーは2017年2月、3.6〜60Vのバッテリースタックを直接測定可能なマルチセル・バッテリー・モニター「LTC2944」を発売した。バッテリーの充電状態(SoC)評価に必要となる電荷量、電圧、電流、温度を1%の精度で測定できるという。
- 車載カメラの電源設計を簡素化するPMIC
ルネサス エレクトロニクスは、車載サラウンドビューカメラシステムの電源設計を簡素化できる、高集積パワーマネジメントIC「ISL78083」を発売した。
- MIPI-CSI2出力搭載ビデオコントローラー
ルネサス エレクトロニクスは、MIPI-CSI2インタフェースを搭載した、車載用フルHD対応LCDビデオコントローラー「RAA278842」を発表した。リアビューカメラの映像を即座に表示するなど、車載ディスプレイ用途に適している。
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