図5は、PCBA(プリント基板アセンブリ)のパネル上の最初のレイアウトです。網掛け部分は、構造上の理由からPCB部品の近くに開けなければならないスロット穴の位置を示しています。最初は、PCBAを互い違いに置いて重量を分散させる方針でした(サイズの大きいかなり重いインダクターがあるため)が、部品全体の重量が重すぎたためにパネルがたわんでしまい、結果として故障率が受け入れがたいほど高くなってしまいました。
図6は、PCBAの改良レイアウトです。パネルあたりのPCBAの数を50から40に減らし、2mm幅のスペースをPCBA間に追加して強度を上げました。スペースを広くしたことでVカット作業者によるデパネリング作業の準備が容易になり、部品に加わるストレスも軽減されました。新しいレイアウトにしたことで、全体の故障率は2%未満になりました。
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※本連載は、RECOMが発行した「DC/DC知識の本 ユーザーのための実用的ヒント」(2014年)を転載しています。
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