省電力小面積の0.18μmPMIC向けデザインキット:タワーセミコンダクター
タワーセミコンダクターは、ハイパワーモノリシックIC向けとして「0.18μmパワーマネジメントICデザインキット」を発表した。電力効率の向上とチップ面積の縮小により、性能とコストを両立できる。
タワーセミコンダクターは2020年3月、ハイパワーモノリシックIC向けとして「0.18μmパワーマネジメントICデザインキット」を発表した。顧客はICの電力効率の向上とチップ面積の縮小が可能になり、性能とコストを両立できるようになる。
新しいパワーマネジメント技術は、同社の「0.18μmパワーマネジメントプラットフォーム」シリーズの第6世代。パワー仕様に対して最小のチップ面積と少ないマスク数を使ったスケーラブルなレイアウト設計を提供する。これにより、パワートランジスタは24Vの動作電圧において、従来の技術と比べて電力効率を35%以上改善し、6mΩmm2の低オン抵抗を達成できる。
同社は、既に低電圧65nmパワーBCD(Bipolar CMOS DMOS)プロセス、高耐圧140Vリサーフオンバルク、200V SOI(silicon on insulator)技術を有しており、今回のデザインキットにより、1.2〜200Vの動作範囲をカバーすることとなった。新しい技術は前世代とも互換性があり、既存の設計資産も活用できる。
DC-DCコンバーター、ロードスイッチ、ラップトッププロセッサやファンに使用するPMICとモータードライバの他、コンシューマー、コンピューティング、車載、産業市場で使用するドローンやロボットモータードライバなどの用途を見込む。
- 車載カメラの電源設計を簡素化するPMIC
ルネサス エレクトロニクスは、車載サラウンドビューカメラシステムの電源設計を簡素化できる、高集積パワーマネジメントIC「ISL78083」を発売した。
- 超低自己消費電流の高集積PMIC
Maxim Integrated Productsは、高集積PMIC「MAX20345」を発表した。内蔵レギュレーターの自己消費電流が極めて低いため、バッテリー寿命を延長する。製品形状の小型化や効率向上にも貢献する。
- IoT機器を小型化する、低電力SIMO PMIC
Maxim Integrated Productsは、IoTデバイスのパワーレギュレーターサイズを半分に縮小する、単一インダクタマルチ出力のパワーマネジメント集積回路6種を発表した。
- バッテリー寿命を延長するパワーマネジメントIC
Maxim Integrated Productsは、民生用アプリケーションのシステム効率向上に貢献する、パワーマネジメントIC「MAX77714」「MAX77752」を発表した。
- 車載ADAS機能向けのパワーマネジメントIC
Maxim Integrated Productsは、車載先進運転支援システム機能向けのパワーマネジメントICシリーズ「MAX20019」「MAX20087」「MAX20075」「MAX20076」「MAX20014」を発表した。高い動作効率、低自己消費電流などを提供する。
- 電源系統と機能を1チップで供給するPMIC
ロームは、NXPセミコンダクターズのアプリケーションプロセッサ「i.MX 8M」ファミリー向けのパワーマネジメントIC「BD71837MWV」を開発した。i.MX 8Mプロセッサに必要な電源系統と機能を1チップに集積している。
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