車載Ethernet 1000BASE-T1用Cモードフィルター:TDK ACT1210Gシリーズ
TDKは、車載Ethernet 1000BASE-T1用のコモンモードフィルター「ACT1210G」シリーズの量産を開始した。同シリーズは、小型パッケージで耐熱性が高く、車載Ethernet通信で重要となるSパラメーターにおいて優れた特性を持つ。
TDKは2020年5月、車載Ethernet 1000BASE-T1用のコモンモードフィルター「ACT1210G」シリーズの量産を開始した。当初は月に10万個を生産する。サンプル単価は150円だ。
「ACT1210G」シリーズ
ACT1210Gシリーズは、車載Ethernet 1000BASE-T1用のOPEN Alliance規格に準拠する。車載Ethernet通信では、回路に入力された信号電力に対する反射や伝送の度合いを示すSパラメーターが重要となるが、そのSパラメーターにおいて優れた特性を持つ。
車載通信規格のCAN-BUS、Flex-Rayなどに使われるコモンモードフィルターは、一般的に4.5×3.2×2.8mmのパッケージが多く使用されている。ACT1210Gシリーズでは、3.2×2.5×2.4mmと、より小型のパッケージが採用された。小型化が進む車載カメラ基板の省スペース化に寄与する。
また、外部電極に金属端子を用いることで高熱への耐性が高まり、−40〜+125℃と高温の環境で使用できる。さらに、製造工程に導入した高精度自動巻線機によって自動化ラインでの一貫生産が可能になり、製品の信頼性と品質の高さが保たれている。
- 音質劣化抑制ノイズサプレッションフィルター
TDKは、ノイズサプレッションフィルター「MAF1608GAD-L」タイプを発表した。ノイズ除去特性を維持しつつ、音声ひずみを抑制する低歪フェライト材料を採用。また、内部構造を最適化することで、音質劣化を防止する。
- 5G対応、ミリ波帯向け積層バンドパスフィルター
TDKは、基地局向け積層バンドパスフィルターの新製品「MMC」シリーズを発表した。5G(第5世代移動通信)NR(New Radio)の28GHz帯に対応する。
- 超小型、車載Ethernet用コモンモードフィルター
TDKが、業界最小サイズの車載Ethernet用コモンモードフィルター「ACT1210Lシリーズ」を発表した。同製品は耐熱性を高めるため、金属端子を採用している。
- 5GHz帯ノイズ対策に特化したノイズフィルター
村田製作所は、5GHz帯のノイズ対策に特化した小型ノイズフィルター「BLF03VK」シリーズを発表した。Wi-Fi通信時に干渉する5GHz帯のノイズを除去し、データの処理能力や転送速度を向上する。
- 世界最小のフェライトビーズノイズフィルター
村田製作所は、小型のフェライトビーズノイズフィルター「BLMME」シリーズを商品化した。長さ0.3×幅0.15×高さ0.225mmで底面積は従来品の56%だが、微細加工技術により、従来品と同等のインピーダンス特性や直流抵抗特性を維持している。
- ギガヘルツ帯対応の自動車用超小型ノイズフィルター
村田製作所は、ギガヘルツ帯対応の超小型0603サイズ自動車用フェライトビーズ「BLM03EB_SHシリーズ」を発表した。GHz帯までインピーダンスが高く、高周波ノイズを抑制して、自動車における高周波通信を保護する。
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