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車載Ethernet 1000BASE-T1用CモードフィルターTDK ACT1210Gシリーズ

TDKは、車載Ethernet 1000BASE-T1用のコモンモードフィルター「ACT1210G」シリーズの量産を開始した。同シリーズは、小型パッケージで耐熱性が高く、車載Ethernet通信で重要となるSパラメーターにおいて優れた特性を持つ。

» 2020年06月04日 17時20分 公開
[EDN Japan]

 TDKは2020年5月、車載Ethernet 1000BASE-T1用のコモンモードフィルター「ACT1210G」シリーズの量産を開始した。当初は月に10万個を生産する。サンプル単価は150円だ。

「ACT1210G」シリーズ

 ACT1210Gシリーズは、車載Ethernet 1000BASE-T1用のOPEN Alliance規格に準拠する。車載Ethernet通信では、回路に入力された信号電力に対する反射や伝送の度合いを示すSパラメーターが重要となるが、そのSパラメーターにおいて優れた特性を持つ。

より小型のパッケージを採用

 車載通信規格のCAN-BUS、Flex-Rayなどに使われるコモンモードフィルターは、一般的に4.5×3.2×2.8mmのパッケージが多く使用されている。ACT1210Gシリーズでは、3.2×2.5×2.4mmと、より小型のパッケージが採用された。小型化が進む車載カメラ基板の省スペース化に寄与する。

 また、外部電極に金属端子を用いることで高熱への耐性が高まり、−40〜+125℃と高温の環境で使用できる。さらに、製造工程に導入した高精度自動巻線機によって自動化ラインでの一貫生産が可能になり、製品の信頼性と品質の高さが保たれている。

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