ギガヘルツ帯対応の自動車用超小型ノイズフィルター:村田製作所 BLM03EB_SHシリーズ
村田製作所は、ギガヘルツ帯対応の超小型0603サイズ自動車用フェライトビーズ「BLM03EB_SHシリーズ」を発表した。GHz帯までインピーダンスが高く、高周波ノイズを抑制して、自動車における高周波通信を保護する。
村田製作所は2018年5月、ギガヘルツ帯対応の超小型0603サイズ自動車用フェライトビーズ(ノイズフィルター)「BLM03EB_SH」シリーズを発表した。電子料金収受システム、車車間/路車間通信(V2X)、緊急通信システム、テレマティクスなど、自動車のパワートレインやセーフティ用途に対応する。
自動車用フェライトビーズ「BLM03EB_SH」シリーズ
1GHzにおけるインピーダンスは、「BLM03EB250SH1」で105Ω、「BLM03EB500SH1」で255Ω。自己共振周波数は、ともにギガヘルツ帯だ。ギガヘルツ帯までインピーダンスが高く、高周波ノイズを抑制して、自動車における高周波通信を保護する。従来は1005サイズが最小だったが、新たに0.6×0.3mmの0603サイズを商品化した。
インピーダンス特性。青:「BLM03EB250SH1」、ピンク:「BLM03EB500SH1」
自動車用電子機器から放射される高周波ノイズが高周波通信モジュールのアンテナに干渉すると、通信に不具合が発生するため、通信周波数のノイズの抑制が重要となる。また、自動車に搭載される電子機器はギガヘルツ帯に対応したフェライトビーズが求められることから、同製品が開発された。
- インピーダンス70Ωのチップフェライトビーズ
村田製作所は、2012サイズ(2.0×1.25mm)の電源用チップフェライトビーズ「BLM21SP」シリーズを発表した。定格電流6Aでのインピーダンスは70Ωで、AEC-Q200に準拠し、自動車のパワートレインノイズ対策に適している。
- 小型低背な車載用電源系インダクターを量産開始
TDKは、従来品よりも小型低背化した2.0×1.25×0.5mmの車載用電源系インダクター積層フェライト「MLD2012」シリーズを開発し、量産を開始した。
- ノイズ除去と高音質を両立する音声ライン用フィルター
TDKの「MAF1005Gシリーズ」は、スマートフォンなどのオーディオラインに向けたノイズ除去フィルターだ。1005サイズと小型ながら、音質を劣化させずにノイズを除去することが可能となっている。さらに、セルラー帯(700MHz〜2.5GHz)におけるスプリアスレベルも、抑制できる。
- 音質劣化ゼロのオーディオ線用ノイズフィルター
TDKは2016年5月11日、オーディオラインでの使用に特化したノイズ除去フィルター「MAF1608G」を発表した。オーディオラインに挿入しても、音声信号歪みをほとんど発生させず、高音質を維持できる。
- 超小型、車載Ethernet用コモンモードフィルター
TDKが、業界最小サイズの車載Ethernet用コモンモードフィルター「ACT1210Lシリーズ」を発表した。同製品は耐熱性を高めるため、金属端子を採用している。
- EMC設計、実際はどんなことをやってるの?
今回は、実際にEMC対策部品を使用して、具体的な対策例を解説します。
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