ひずみ補正とエッジブレンディング搭載4K対応LSI:アイチップス・テクノロジー IP00C382
アイチップス・テクノロジーは、4K60Hz対応の画像補正機能を搭載したLSI「IP00C382」のサンプル出荷を開始した。ひずみ補正とエッジブレンディング機能を1チップに搭載し、リアルタイムで画像を補正する。
アイチップス・テクノロジーは2020年6月、4K60Hz対応の画像補正機能を搭載したLSI「IP00C382」を開発し、サンプル出荷を開始した。サンプル価格は1万1000円で、1000個受注時の量産価格は5000円となっている。
4K60Hz対応の画像補正機能を搭載した「IP00C382」
IP00C382は、1チップにひずみ補正機能とエッジブレンディング機能を搭載し、最高666M画素/秒の画像処理性能を備えるため、リアルタイムで画像ひずみ補正とエッジブレンディング処理ができる。最大画像サイズは4K(4096×2400)で、WQXGA(2560×1600)120Hzにも対応する。
内蔵のワープテーブル生成エンジンを利用することで、外部CPUへ負荷をかけずに台形補正やたる型ひずみ補正ができる。ひずみは、水平線または垂直線が45度傾く量まで補正可能で、局所的な垂直方向縮小率は0.6〜0.7倍程度までとなっている。
エッジブレンディング機能として、RGB独立ガンマ補正、ホワイトピーキング機能を搭載する。その他、ユニフォーミティ補正、上下左右反転機能も備える。
従来品「IP00C381」より、外付けメモリの個数を減らし、パッケージサイズも19×19mmと小型化。388ピンプラスチックBGAパッケージで提供する。
主な用途として、4KプロジェクターやレーザーTVなどを見込んでいる。
- ヘッドアップディスプレイ専用コントローラーIC
セイコーエプソンは、車載向けヘッドアップディスプレイ専用コントローラーIC「S2D13V40」の量産を開始した。フロントガラス曲面に合わせてひずみ補正した画像を投影できるため、信頼性の高いディスプレイシステム開発を支援する。
- MIPI-CSI2出力搭載ビデオコントローラー
ルネサス エレクトロニクスは、MIPI-CSI2インタフェースを搭載した、車載用フルHD対応LCDビデオコントローラー「RAA278842」を発表した。リアビューカメラの映像を即座に表示するなど、車載ディスプレイ用途に適している。
- 車載映像機器向けインタフェース変換IC
セイコーエプソンは、車載映像機器向けインタフェース変換IC「S2D13V70」を発表した。eDPの映像信号をOpenLDIに変換し、現行の車載ディスプレイに対して高速で高解像度の映像を入力可能にすることから、車載ディスプレイ開発の効率化に貢献する。
- 車載向け次世代グラフィックスコントローラー
ソシオネクストは、車載リモートディスプレイに対応する、第3世代の高性能グラフィックスディスプレイコントローラー「SC1701」シリーズを発表した。車載ディスプレイ向けに、4K解像度やDeep Color処理などのグラフィックス機能を強化した。
- 4K/60p解像度に対応したHEVC/H.265コーデック
ソシオネクストは、4K/60pの解像度に対応したHEVC/H.265コーデックLSI「SC2M50」を開発した。YUV4:2:2フォーマット10ビット入出力を備え、プロフェッショナル向け映像機器に対応する。
- フルHDを1ペア線で伝送可能な高速インタフェース
ザインエレクトロニクスは、フルHDの高解像度を1ペア線のみで伝送可能な高速インタフェース「V-by-One HS」の新製品の量産を開始した。車載カメラシステムの高解像度化と、銅ケーブルの重量削減が可能になるという。
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