ザインエレクトロニクスは、フルHDの高解像度を1ペア線のみで伝送可能な高速インタフェース「V-by-One HS」の新製品の量産を開始した。車載カメラシステムの高解像度化と、銅ケーブルの重量削減が可能になるという。
ザインエレクトロニクスは2015年6月、フルHDの高解像度を1ペア線のみで伝送可能な高速インタフェース「V-by-One HS」の新製品の量産を開始したと発表した。車載カメラシステムの高解像度化および銅ケーブルの重量削減が可能で、インフォテインメント(IVI)、ドライブレコーダなどの車載用途に対応する。
V-by-One HSの新製品は、フルHD(1080pかつ60フレーム/秒)の高解像度を1ペア線のみで伝送できるため、伝送システムのコスト低減、設計の自由度拡大、ケーブル削減によるノイズ抑制効果などが可能。さらに、新製品を2個使うことで、30フレーム/秒の4K解像度を2ペアのみで伝送することもできる。
動作温度は−40〜105℃で、広帯域動作周波数は6〜160MHz。V-by-One HS Standard Ver.1.4およびTS16949に準拠し、AEC-Q100にも対応した。
ラインアップは「THCV231-Q」「THCV235-Q」「THCV236-Q」の3種で、パッケージはTHCV231-Qが5×5mmのQFN32、THCV235-Q/THCV236-Qが9×9mmのQFN64となる。車載ディスプレイシステム、車載カメラなどの車載機器の他、セキュリティカメラ、大容量伝送が必要な産業機器などにも適用可能だという。
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