STM32F103でRGBインタフェースタイプのTFT-LCDをドライブする場合も、FSMCの16ビットデータアクセスが使えます。さらにDMAが内蔵されているので、高速データ転送により表示フレームレートを上げることができます。外部SRAMメモリをフレームバッファーとして使用して、連続的なイメージリフレッシュもできます。
同期信号は、GPIOで制御します。FSMCメモリインタフェースの書き込みイネーブル信号は、ピクセルクロックとして使用されます。FSMCチップセレクト信号は、Enable信号として使います。
マイコン内部で、表示用データがFSMCバスに転送されると、最初にチップセレクトがLowにアサートされ、TFT-LCDが有効になります。次に、書き込みEnable信号がローにアサートされ、ローレベルで16ビットのデータをTFT RGBラインに転送できるようになります。これにより、1つのピクセルが表示されます。
詳細は、アプリケーションノートAN3241を参照してください。
STM32F4やSTM32L4+にはTFT-LCDコントローラーが搭載されています。グラフィック表示を扱うにはTFT-LCDコントローラーが格段に便利です(図6)
TFT-LCDコントローラーについては、STM32F42xシリーズトレーニング資料または、STM32L4+シリーズトレーニング資料を参照してください(いずれも会員登録が必要)
一方、ハードウェアがそろってもソフトウェアを開発する必要があります。ソフトウェアの開発には、各マイコンメーカーが準備しているソリューションを使うのが最も簡単で、短期開発を実現できます。STマイクロエレクトロニクスでは、組み込みGUI開発ソフトウェアである「TouchGFX」をSTM32マイコン用に準備しています。STM32マイコンと一緒に使用する場合は、無償で使用することができます。
詳細は、「TouchGFXによるGUIアプリケーションの設計開発ガイド」または、「GUI設計ツールTouchGFXで組み込みシステムのGUI開発を手軽に!」を参照してください(いずれも会員登録が必要)
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