Microchip Technologyは、産業用画像処理規格のCoaXPress 2.0に準拠した、マシンビジョンインタフェース向けIC「EQCO125X40」ファミリーを発表した。大量データを長距離高速転送できるCoaXPressの利点を、生産現場で活用できる。
Microchip Technologyは2020年8月、産業用画像処理規格のCoaXPress 2.0に準拠した、マシンビジョンインタフェース向けIC「EQCO125X40 CoaXPress」ファミリーを発表した。
EQCO125X40 CoaXPressファミリーは、下位互換性を維持しながら全速度レベルでのクロックデータリカバリー機能と、現行機材の要求に応えるためのカメラ側クロックを備える。システムの動作前および動作中にケーブルリンクインテグリティをリアルタイムで確認できる、リンクシグナルインテグリティテスト機能も搭載。同ファミリーを用いることで、カメラとキャプチャーカードとの間の転送速度が従来の4〜8倍に早まるだけでなく、低消費電力、低遅延で、ケーブルリンクの距離を4倍にできる。
さらに12.5Gビット/秒の帯域幅を1本のケーブルで実装可能で、マルチチャンネルの実装が不要になる。ケーブル数が減った結果、より柔軟なシステム設置が可能になり、クロックデータリカバリーの際、キャプチャーカードに送られるカメラ信号のジッタ性能が高まる。
ラインアップは、トランスミッターのみのカメラ側デバイス1種とシングルチップトランシーバーデバイス3種を用意する。パッケージは16ピンのQFN。開発ツールとして評価用ボードも提供する。主な用途として、大量生産での瓶詰め作業や食品検査、産業用検査、画像処理アプリケーションなどを見込む。
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