高い放射効率を有する小型アンテナ : 日本航空電子工業 AN01シリーズ
日本航空電子工業は、高い放射効率を有する小型アンテナ「AN01」シリーズの販売を開始した。最大90%以上の高い放射効率を誇り、製品の横幅が対応する波長の10分の1程度に抑えられている。
日本航空電子工業は2020年12月、高い放射効率を有する小型アンテナ「AN01」シリーズの販売を開始した。ラインアップは2.4GHz、5GHz、920MHzで、3つのアンライセンス周波数帯に対応。Wi-FiやBluetooth機器などの民生用無線端末、スマートメーターなどの産業用IoT(IIoT)機器、車載機器といった幅広い用途に適用できる。
小型アンテナ「AN01」シリーズ
AN01シリーズには、人工材料メタマテリアルの構成要素の1つで最小級の「スプリットリング共振器」が採用されており、いずれも最大90%以上と高い放射効率を誇る。放射特性は全方位に近く、周囲の金属部品や誘電体からの影響を軽減する。
また、横幅サイズが小型化しており、2.4GHz向けは12.5mm、5GHz向けは13mm、920MHz向けは30mmと、それぞれの無線周波数に対応する波長の10分の1程度となっている。さらに、表面実装(SMD)構造の採用により、マウンターによる自動実装に対応するため、設計の自由度が向上し、実装コストの削減にも寄与する。
5Gセルラー基地局向けRF MCM
NXPセミコンダクターズは、5Gセルラー基地局向けのRFパワーマルチチップモジュール10種を発表した。同社最新のLDMOS技術と統合設計技術を採用しており、前世代品と同じフットプリントで、より高い出力や効率、より広い周波数帯を提供する。
600M〜6GHzに対応、5GおよびセルラーLPWA向けアンテナ
タイコ エレクトロニクス ジャパンは2020年10月、5G、NB-IoT、LTE-M向けの新しいアンテナを発表した。600M〜6GHzの周波数帯域に対応し、IoT用セルラー機器での利用を見込む。
中国向けセルラーV2Xオールインワンモジュール
アルプスアルパインは、セルラーV2Xオールインワンモジュール「UMCC1」シリーズを発表した。中国のGohigh Data Networks Technologyと共同開発したもので、中国市場で展開する。既に量産を開始し、2021年1月には月産20万個を予定している。
5Gなど各種通信方式に対応する外付けアンテナ
日本モレックスは、5G、LTE、Wi-Fi、Bluetoothに対応した外付けアンテナ6製品を発表した。小型デバイスに搭載しやすいサイズで、IoTやさまざまなワイヤレスネットワーキングでの利用を見込む。
ソニー独自のLPWA規格ELTRES対応の通信モジュール
ソニーは、IoT向け通信モジュール「CXM1501GR」を商品化した。BPSK変調LSI、GNSS受信LSI、外付けアンテナとのインピーダンス整合を行う回路などを内蔵し、同社が独自開発したLPWA(Low Power Wide Area)通信規格ELTRESに対応している。
60GHz対応のミリ波帯RFアンテナモジュール
村田製作所は、通信事業者の基地局など、屋外での用途に適した「ミリ波帯(60GHz)RFアンテナモジュール」を発表した。無線LAN規格IEEE802.11adに対応し、次世代高速ワイヤレスネットワークの構築に必要な大容量通信を可能にする。
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