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DC-DCアプリケーションの考え方(2)スイッチングレギュレーターとDC-DCコンバーターの組み合わせDC-DCコンバーター活用講座(41)(3/3 ページ)

» 2020年12月17日 10時00分 公開
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例3

 この簡単な例では、絶縁型DC-DCコンバーターの出力から中間の電圧を供給するのにスイッチングレギュレーターが使われています。回路の電力要件は以下の通りです。

+12V@0.4A

5V@1.5Aおよび

−9V@−0.2A,

全て個別に安定化され、24VDC電源電圧から絶縁要

 この要件は3個の個別のDC-DCコンバーターを使って実現することができます。これらは+12V電源用5W DC-DC、+5V電源用7.5W DC-DCおよび、−9V電源用2W DC-DCです(図3)。この電源は<15cm2のボードスペースを必要とします。

図3:DC-DCコンバーターを使用した3出力電源

 上のソリューションは全ての電源要件を満たしますが、1個のDC-DCコンバーターとポストレギュレーション用スイッチングレギュレーターを使った、下に示す回路はもっと小さなボードスペース(30mm2)しか必要とせず、また安価です。

図4:スイッチングレギュレーターを使って実現した3出力電源

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執筆者プロフィール

Steve Roberts

Steve Roberts

英国生まれ。ロンドンのブルネル大学(現在はウエスト・ロンドン大学)で物理・電子工学の学士(理学)号を取得後、University College Hospitalに勤務。その後、科学博物館で12年間インタラクティブ部門担当主任として勤務する間に、University College Londonで修士(理学)号を取得。オーストリアに渡って、RECOMのテクニカル・サポート・チームに加わり、カスタム・コンバーターの開発とお客様対応を担当。その後、オーストリア、グムンデンの新本社で、RECOM Groupのテクニカル・ディレクタに就任。



※本連載は、RECOMが発行した「DC/DC知識の本 ユーザーのための実用的ヒント」(2014年)を転載しています。

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