マイコンにおけるメモリ外付け(メモリ増設)方法:Q&Aで学ぶマイコン講座(59)(3/5 ページ)
図3に、図1(a)に掲載したSTM32F745のFMCのブロック図を再掲載します。
図3:「STM32F745」のFMCのブロック図(図1(a)の再掲)
FMCは、以下のブロックで構成されます。AHB(Advanced High-performance Bus)はマイコンの内部バスです。
- 設定レジスタ(AHBインタフェースを含む)
- NORフラッシュ/PSRAMメモリコントローラ
- NANDフラッシュメモリコントローラ
- SDRAMコントローラ
FMCは、マイコンの内部バスと外部デバイスの間に位置し、インタフェースの役割を果たします。具体的には、外部デバイスのプロトコルを内部バスのプロトコルに変換して、外部デバイスがマイコン内部に存在するかのように動作させます。
主要機能は以下の通りです。
- 外部デバイス(同期/非同期)とのインタフェース
- 同期外部デバイスに対するアクセスを高速化するバーストモードのサポート
- 非同期アクセスと同期アクセス用のプログラム可能な連続クロック出力
- 8ビット/16ビット/32ビット幅のデータバス
- 各メモリバンクに対する独立したチップセレクト制御
- メモリバンクごとに独立した設定
- 書き込みイネーブルとバイトレーン選択出力
- 外部非同期ウェイト制御
- 16×32ビットの深さの書き込みFIFO
- キャッシュ可能読み出しFIFO
FMCについては、アプリケーションノートが発行されています。仕様と使い方の詳細についてはそちらを参照してください。ここではいくつかの例を簡単にまとめます。
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