厚み最大0.1mmの積層セラミックコンデンサー:太陽誘電 AWK105 BJ474MN、PWK105 C6474MN
太陽誘電は、厚みが最大0.1mmの積層セラミックコンデンサー「AWK105 BJ474MN」「PWK105 C6474MN」を発表した。同社従来品と比較して、静電容量が約2倍に向上している。
太陽誘電は2021年4月、厚みが最大0.1mmの積層セラミックコンデンサー「AWK105 BJ474MN」「PWK105 C6474MN」を発表した。同年6月から量産を開始する予定で、サンプル価格は1個当たり10円になる。
両製品とも、サイズは0.52×1.0×0.1mm(厚みは最大値)。静電容量は0.47μFで、同サイズの従来品「AWK105 BJ224MN」(静電容量0.22μF)に比べて約2倍向上している。従来のシート薄層技術を高度化したほか、長手方向に外部電極を配置したことで、低背と低ESLを両立した。
積層セラミックコンデンサー「AWK105 BJ474MN」「PWK105 C6474MN」
AWK105 BJ474MNは、定格電圧4.0V、使用温度範囲−55〜+85℃、静電容量変化率±15%。PWK105 C6474MNは、定格電圧2.5V、使用温度範囲−55〜+105℃、静電容量変化率±22%となっている。
同社では、スマートフォンやウェアラブル端末などのIC電源ライン向けデカップリング用途を見込んでいる。
- 1μFの05025サイズ積層セラミックコンデンサー
太陽誘電は、05025サイズ(0.5×0.25×0.25mm)で静電容量1μFを可能にした、積層セラミックコンデンサー「AMK052 BJ105MR」を発表した。0603サイズに比べ、体積を42%削減している。
- 薄さ0.5mmの3端子積層セラミックコンデンサー
太陽誘電は、1005サイズの3端子積層セラミックコンデンサー「A3K105BBJ106MR」を発表した。従来比約23%薄型化し、1005サイズの3端子積層セラミックコンデンサーで、静電容量10μFと0.5mmの薄さを両立した。
- 150℃対応車載向け積層セラミックコンデンサー
太陽誘電は、車載向けに使用温度範囲を150℃にまで拡大した積層セラミックコンデンサーを商品化した。AEC-Q200に準拠し、自動車のエンジンやトランスミッションなどパワートレイン向けのデカップリングやノイズ対策に適している。
- 1005サイズ中高耐圧積層セラミックコンデンサー
太陽誘電は、1005サイズの中高耐圧積層セラミックコンデンサー「HMK105B7103KVHFE」など9種を発表した。従来品「HMK107B7103KAHT」の1.6×0.8×0.8mmから、約75%小型化した。
- 1005サイズ定格電圧100VのMLCC
太陽誘電は、1005サイズの積層セラミックコンデンサー11種を商品化した。いずれも定格電圧100Vで、車載向け電子部品の信頼性試験規格AEC-Q200に準拠する。静電容量が220pF〜0.01μFまでの幅広いラインアップとなっている。
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