ステッパモーター向けドライバモジュール:Maxim TMCM-1321
Maxim Integrated Productsは、傘下のTRINAMIC Motion Controlによる1軸コントローラーおよびドライバモジュール「TMCM-1321」を発表した。ロボットおよびオートメーション機器の電力損失削減と高速化に貢献する。
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2021年5月、傘下のTRINAMIC Motion Control(Trinamic)から、1軸コントローラーとドライバを1つに統合したモジュール「TMCM-1321」を発表した。低消費電力かつ小型で、ロボットやオートメーション機器の2相バイポーラステッパモーターに適している。Trinamicの正規販売代理店から提供中で、単価は119.40米ドルだ。
TMCM-1321は、直接フィードバックを利用したクローズドループ技術により、ステッパモーターの速度と軸間の同期を最適化し、自動的に電力損失を75%削減する。高度なS字型ランピングに加え、リニアランピングとTrinamic SixPointランピングを備え、実効伝達時間を高速化している。
1軸コントローラーおよびドライバモジュール「TMCM-1321」
磁気エンコーダに加え、光エンコーダ用のデジタル入力を備える。さらに、RS-485インタフェースと統合開発環境「TMCL-IDE」を組み合わせることで、設計を簡素化する。大きさは28×28mmで、ステッパモーターサイズを従来の3分の1以下に縮小できる。
動作供給電圧は9〜28V、相電流は0.7Arms、最大256マイクロステップの分解能を備える。
- エッジAI向け、NN専用アクセラレータ搭載MCU
Maxim Integrated Productsは、ニューラルネットワーク専用のアクセラレーターを搭載したマイクロコントローラー「MAX78000」を発表した。エッジ側でのAI推論処理を低電力、少ない待ち時間で実行できる。
- スタンバイ電流0.3μAのパワーマネジメントIC
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は、リチウムイオンバッテリー向けの小型パワーマネジメントIC「MAX77650」と「MAX77651」を発表した。スタンバイ電流を0.3μAに抑えている。
- バッテリー寿命を延長するリアルタイムクロック
Maxim Integrated Productsは、消費電力を抑える小型のnanoPowerリアルタイムクロック「MAX31341B」を発表した。180nA以下で動作し、バッテリー寿命の延長が可能できる。
- リーク電流を100分の1へ、医療機器を守るデバイス
Maxim Integrated Productsは、除細動器や心電図診断、監視システムなどの医療機器を除細動パルスや静電気放電(ESD)から保護する静電気放電保護デバイス「MAX30034」を発表した。
- 3A充電の高集積USB-Cバックチャージャー
Maxim Integrated Productsは、他社競合製品より30%小型化した、USB Type-C(USB-C)バックチャージャー「MAX77860」を発表した。USB-Cコンフィギュレーションチャンネル(CC)ポート検出機能などを3.9×4.0mmのパッケージに集積している。
- 競合比最大50%小型化、高効率電源ICシリーズ3種
マキシム インテグレーテッド プロダクツは、高効率電源ICシリーズ3種を発表した。自己消費電力が小さく、民生や産業、ヘルスケア、IoTシステム機器などのバッテリー駆動時間を延長できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.