インフィニオン テクノロジーズは、航空宇宙グレードの信頼性規格「QML-V Flow」に準拠した、大容量耐放射線NORフラッシュメモリ製品を発表した。
インフィニオン テクノロジーズは2021年7月、航空宇宙グレードのFPGA向けに、同グレードの信頼性規格「QML-V Flow」に準拠した大容量耐放射線NORフラッシュメモリ製品を発表した。256Mビットと512Mビットをラインアップにそろえる。
両製品は、30krad(Si)バイアス、125krad(Si)アンバイアスまでの耐放射線性を有する。ピン数を36に抑えつつも、高クロックレートでの使用時には、従来のパラレル非同期NORフラッシュメモリと同等以上のデータ転送が可能となっている。
65nmのフローティングゲートフラッシュプロセスを用いて開発され、動作温度範囲は−55〜+125℃。125℃では1000回の書き換えサイクルと30年のデータ保持が、85℃では1万回の書き換えサイクルと250年のデータ保持が可能だ。
512Mビット品は、1つのパッケージに2つの独立した256Mビットダイを並列に配置しており、設計者はいずれかのダイを用いてデュアルQSPIまたはシングルQSPIモードでデバイスを動作できる。また、2つ目のダイをバックアップに用いるオプションも用意している。
両製品ともに、インタフェース速度は133MHz SDR。24×12mmのセラミックフラットパックパッケージを採用している。
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