512MビットのシリアルNORフラッシュメモリ : ウィンボンド W25Q512NW
ウィンボンド・エレクトロニクスは、動作電圧1.8V、容量512MビットのシングルダイSPI NORフラッシュメモリ「W25Q512NW」を発売した。166MHzの高速読み取りに対応し、ハイエンドサーバアプリケーションに適する。
ウィンボンド・エレクトロニクスは2021年6月、動作電圧1.8V、容量512MビットのシングルダイSPI NORフラッシュメモリ「W25Q512NW」を発売した。一部の顧客向けに少量生産を開始しており、同年後半の量産開始を予定している。
シングルダイSPI NORフラッシュメモリ「W25Q512NW」
W25Q512NWは、最大166MHzのSDR、80MHzのDDR高速読み取りに対応し、QPIモードによるXIP(eXecute In Place)や高速起動も可能だ。動作温度は−40〜+85℃。5G(第5世代移動通信)モデム、5Gコンピューティング、クラウドサーバ、光ファイバーモデム、スマートIoT(モノのインターネット)など、ハイエンドサーバアプリケーションに適する。
ダイスタックにより容量は最大2Gビットまで拡大可能で、Read-While-Write機能も備える。2ダイスタック品は、読み取り操作時や突然の電源断停電時にも、既存のファームウェアはそのままでOTA(Over-The-Air)中の書き込み操作を可能にし、高速かつ安定したシステムファームウェアのアップデートを提供する。
また、ピン互換性により、顧客はメモリ容量を16Mビットから2Gビットまで選べる。フットプリントの変更が不要となるため、製品寿命の延長、市場投入期間の短縮、開発時間の削減が期待できる。
安全なOTA更新が可能な新リファレンスデザイン
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容量4MビットのシリアルEEPROM
Microchip Technologyは、4MビットのシリアルEEPROM「25CSM04」を発表した。低消費電力の不揮発性メモリである同製品は、バイト単位の書き換えが可能で、複数の書き込み単位に対応する。
AIoTや8Kテレビに適した1GビットのLPDDR3
ウィンボンド・エレクトロニクスは、1GビットのLPDDR3を発表した。8.52Gバイト/秒、0.3Wといった高バンド幅要件を満たす、低容量メモリの代替ソリューションとして、8KテレビやAI、IoT用途での需要を見込む。
IoTデバイスとデータを守るセキュアフラッシュメモリ
ウィンボンド・エレクトロニクスは、セキュアフラッシュメモリ「W77Q」シリーズを発表した。既存のPCBやブートコードの変更は不要で、標準SPI NORフラッシュメモリと置き換え可能だ。
125℃で動作する車載、産機向け4MビットFRAM
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大容量データを保存できる4MビットEEPROM
STマイクロエレクトロニクスは、大容量データを保存可能な4MビットEEPROM「M95M04」を発表した。膨大なデータを取得、保存できる上、低消費電力で電力効率に優れる。データ保持期間は40年で、400万回以上書き込み可能だ。
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