高温環境向けリード形アルミ電解コンデンサー:日本ケミコン GXMシリーズ
日本ケミコンは、通信インフラなどの高温環境で用いる電源向けに、リード形アルミ電解コンデンサー「GXM」シリーズを開発した。新開発の電極箔を採用したことで、同社従来品と比較して最大約1.7倍長寿命化し、静電容量も61%高容量化した。
日本ケミコンは2021年10月、通信インフラなどの高温環境で用いる電源向けのリード形アルミ電解コンデンサー「GXM」シリーズを発表した。
高温度リード形アルミ電解コンデンサー「GXM」シリーズ
GXMシリーズは、同社が新たに開発した電極箔を採用した。これにより、同社の高耐熱従来品「GXF」シリーズと比較して最大で約1.7倍長寿命化し、静電容量も61%高容量化している。
通信基地局用途での需要が多い定格電圧420〜430Vに対応できるよう、定格電圧範囲は400〜450Vとなっている。従来のGXFシリーズは、400Vまでにとどまっていた。
製品サイズ(直径×長さ)は10×20mm〜18×50mm。カテゴリー温度範囲は−40〜+125℃、静電容量範囲は15〜220μF(静電容量許容差±20%)、耐久性は125℃で5000時間を保証する(リプル重畳)。
2022年1月からサンプル出荷を、同年7月から量産を開始する。同社の100%子会社であるケミコン東日本の岩手工場で量産する。
- 車載向け高リップル耐性アルミ電解コンデンサー
日本ケミコンは、AEC-Q200に準拠した車載向けの導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「HXF」シリーズを発表した。小型化かつ高リップル電流耐量を有し、+150℃における短時間使用も保証する。
- アキシャル形ハイブリッドポリマーアルミ電解コンデンサー
TDKは、アキシャル形ハイブリッドポリマーアルミ電解コンデンサーの新シリーズを発表した。アキシャルリード形の「B406」とソルダリングスター形の「B407」で、広い動作温度範囲とESR値の低さを特徴とする。
- 小型長寿命の基板自立形アルミ電解コンデンサー
ニチコンは、従来のアルミニウム電解コンデンサー「LGX」シリーズから体積比最大28%小型化した、基板自立形アルミ電解コンデンサーを発表した。直径22mm×高さ25mm〜直径35mm×高さ60mmの28サイズをそろえる。
- 高リップル耐性ネジ端子形アルミ電解コンデンサー
日本ケミコンは、高リップル耐性のネジ端子形アルミ電解コンデンサーとして「RWJ」シリーズを開発した。子会社のケミコン東日本にて、2020年6月より量産を開始する予定だ。
- アルミ電解コンデンサーの小型新シリーズ
TDKは、ネジ端子形アルミニウム電解コンデンサーの新シリーズ「B43707」「B43727」を発表した。小型で、最大63.9A AC(100Hz、60℃において)と高いリップル電流耐量を備えている。
- 長寿命、高リップルのアルミ電解コンデンサー
日本ケミコンは、産機インバーター向けに、長寿命かつ高リップル電流対応の基板自立型アルミ電解コンデンサー「LHJ」シリーズを開発した。従来比最大60%の高リップル化とともに、105℃で5000時間の寿命を保証する。
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