長寿命、高リップルのアルミ電解コンデンサー:日本ケミコン LHJシリーズ
日本ケミコンは、産機インバーター向けに、長寿命かつ高リップル電流対応の基板自立型アルミ電解コンデンサー「LHJ」シリーズを開発した。従来比最大60%の高リップル化とともに、105℃で5000時間の寿命を保証する。
日本ケミコンは2019年10月、産機インバーター向けに、長寿命かつ高リップル電流対応の基板自立型アルミ電解コンデンサー「LHJ」シリーズを開発したと発表した。従来比最大60%の高リップル化とともに、105℃で5000時間の寿命を保証する。
アルミ電解コンデンサー「LHJ」シリーズ
同一リップル電流条件の場合、従来品よりも小型化、員数削減が可能。基板占有面積や占有体積を低減でき、コンデンサーの省スペース化、筐体の軽量化につながる。
LHJシリーズは、低誘電損失のアルミニウム電極箔を採用し、独自の電解液を導入することにより低ESR(等価直列抵抗)化を図った。さらに、特殊構造により高リップル化を達成。定格リップル電流は3.09Armsと、既存の「KHJ」シリーズから最大60%向上している。
総リップル電流が6Armsの場合、KHJシリーズでは3個必要なところ、LHJシリーズでは2個で対応が可能。また、定格リップル電流が2Armsの条件の場合、KHJシリーズでは35φ×45Lの大きさが必要なところ、LHJシリーズでは30φ×35Lと小型化できる。
LHJシリーズのカテゴリー温度範囲は、−40〜+105℃。定格電圧範囲は400〜450V、静電容量範囲は220〜810μFだ。
- 5G基地局に適したアルミ固体電解コンデンサー
日本ケミコンは、5G基地局などに適した、チップ形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサー「PXQ」シリーズを発表した。温度範囲は−55〜+125℃、耐久性は105℃で2万3000時間、125℃で6000時間となる。
- 大容量の導電性高分子アルミ電解コンデンサー
パナソニック インダストリアルソリューションズは、大容量の導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「ZKU」シリーズを発表した。大容量化、大電流化によってコンデンサー員数の削減と小型化が可能になり、基板面積を削減できる。
- 高リップル電流性能の表面実装コンデンサー
KEMETは、高速スイッチングワイドバンドギャップ半導体向けに、高リップル電流性能のセラミック表面実装コンデンサー「KC-LINK」を発表した。ESRとESLが低く、高いリップル電流性能と安定した静電容量を提供する。
- 150℃1000時間保証の車載向けアルミ電解コンデンサー
ルビコンは、150℃での動作を1000時間保証する、チップ形アルミ電解コンデンサー「TSV」シリーズを開発した。−40〜150℃の温度範囲で動作し、高温対応が求められる車載機器に対応する。
- 車載ECUの小型化に貢献するアルミ電解コンデンサー
パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、車載ECUの電源回路に適した車載用導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「ZK」シリーズを製品化した。
- 高耐性DCリンク用フィルムコンデンサー
TDKは、高耐性DCリンク用フィルムコンデンサー「B3277M」シリーズを発表した。温度85℃、相対湿度85%、定格電圧で1000時間の耐湿負荷試験をクリアしており、過酷な使用環境条件にも適する。
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