車載用ウィンドウバッテリーモニタリングIC : エイブリック S-191ExxxxSシリーズ
エイブリックは、車載用のウィンドウバッテリーモニタリングIC「S-191ExxxxS」シリーズの販売を開始した。動作温度範囲は−40〜+150℃で、車載ICの品質規格「AEC-Q100 Grade 0」に対応している。
ミネベアミツミは2021年11月、グループ会社のエイブリックが、車載用のウィンドウバッテリーモニタリングIC「S-191ExxxxS」シリーズの販売を開始したと発表した。
動作温度範囲は−40〜+150℃で、車載ICの品質規格「AEC-Q100 Grade 0」に対応する。各種ストレス試験に合格しており、AT(Automatic Transmission)を制御するECU(Electronic Control Unit)やEGR(Exhaust Gas Recirculation)システムなどが用いられる過酷な高温環境下でも、信頼性の高い電圧監視が可能だ。
ウィンドウバッテリーモニタリングIC「S-191ExxxxS」シリーズ
動作時消費電流は0.9μA。バッテリー直結で動作するため、常時センシングが求められるシステムの低暗電流化に寄与する。また、PPAP(生産部品承認プロセス)にも対応した。
ECUの異常や機能停止の原因となる低電圧と、ECUの破損の原因となる過電圧の双方を検出する。モニタリングに加えて、高電圧をA-Dコンバーターに入力可能な低電圧に分圧して出力する電源分圧出力機能を搭載した製品もラインアップしている。
入力電圧は3〜36V、低電圧検出範囲は4〜10V、過電圧検出範囲は16〜18V、検出精度は±2.0%。ヒステリシス幅は0%、5%、10%から選択できる。パッケージは2.0×3.0×0.5mmのHSNT-8(2030)を採用した。
車載用バッテリーモニターバランサー
日本テキサス・インスツルメンツは、車載用バッテリーモニターおよび、バランサーの「BQ79616-Q1」を発表した。システム電圧や温度を高精度に測定し、ハイブリッド電気自動車や電気自動車のASIL-Dへの準拠を効率化する。
ASIL-D準拠の車載用バッテリーモニターIC
Maxim Integrated Productsは、ASIL-D準拠の車載用バッテリーモニターIC「MAX17853」を発表した。1つの基板で8〜14セルのチャンネル構成に対応でき、車載アプリケーションの検証や認定時間を削減し、設計時間を最大50%短縮する。
消費電流0.4μAの降圧DC-DCコンバーター
リコー電子デバイスは、バッテリーモニター機能が付いた、IoT機器向け降圧DC-DCコンバーター「RP514」「RP515」シリーズを発売した。無負荷時の消費電流が0.4μAと極めて低く、バッテリーの長寿命化に貢献する。
出力電流2000mAの車載用LDOレギュレーター
エイブリックは、出力電流2000mAの車載用LDOレギュレーター「S-19246」シリーズを発売した。DC-DCコンバーターを使用していた高出力電流にも対応でき、間欠駆動の通信モジュールの定電圧電源や車のボディー、カーナビなどに適している。
電源供給、電源電圧監視、動作監視を集積したIC
エイブリックは、車載用ウォッチドッグタイマー、リセット内蔵LDOボルテージレギュレーター「S-19514」「S-19515」「S-19518」シリーズを発売した。低消費電流により、暗電流を削減する。
小型の車載用降圧型スイッチングレギュレーター
エイブリックは、車載用降圧型スイッチングレギュレーター「S-19902」「S-19903」シリーズを発表した。2.0×3.0×0.5mmの小型HSNT-8パッケージを採用し、車載カメラモジュールや各種車載コントロールユニットの小型化に対応する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.