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処理性能2.5倍の車載ネットワークプロセッサNXP S32G3シリーズ

NXPセミコンダクターズは、車載ネットワークプロセッサ「S32G」ファミリーを拡充し、「S32G3」シリーズ4製品を発表した。従来品からアプリケーションプロセッシング性能を最大2.5倍強化している。

» 2022年01月31日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 NXPセミコンダクターズは2021年12月、車載ネットワークプロセッサ「S32G」ファミリーを拡充し、「S32G3」シリーズ4製品を発表した。ASIL DおよびAEC-Q100グレード2に対応し、車載ゾーンコントローラー、ドメインコントローラー、サービス指向のゲートウェイ、セーフティプロセッサなど、さまざまな車載アプリケーションに適している。

車載ネットワークプロセッサ「S32G3」シリーズのイメージ

ソフトウェアデファインドビークルに対応

 S32G3シリーズは、ソフトウェアを車載システムの中心とするSDV(ソフトウェアデファインドビークル)に対応するため、既存の「S32G2」シリーズとソフトウェアおよびピン互換性を備える。

 既存の「S32G274A」と比べて、アプリケーションプロセッシング性能を最大2.5倍に強化。マルチギガビットイーサネットを2ポート追加し、オンチップシステムメモリを最大20Mバイトへ拡張、分離ドメインの搭載数を2倍にしており、さらなるECU(Electronic Control Unit)統合に対応する。

 また、「EVB3」評価ボード、「RDB3」リファレンスデザイン、車載ネットワーキング用「GoldBox 3」、多彩なソフトウェア、車両統合プラットフォーム「GoldVIP」と組み合わせることで、開発や評価期間の短縮を支援する。

 マルチギガビット車載イーサネットスイッチ「SJA1110」や、PMIC「VR5510」やコア電源レギュレーター「PF53」、PHYトランシーバーなども提供し、拡張性、安全性、高速性、セキュリティを備えた車載ネットワークを可能にする。

 最初の製品となる「S32G399A」は、既に一部顧客にサンプル供給を開始しており、2023年1〜3月の量産開始を予定している。

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