東芝デバイス&ストレージは、Arm Cortex-M4を搭載した32ビットマイクロコントローラー「M4N」グループ20製品の量産を開始した。産業用ネットワークやIoT情報管理デバイスなどでの用途に適する。
東芝デバイス&ストレージは2021年10月、Arm Cortex-M4を搭載した32ビットマイクロコントローラー「TXZ+ファミリーアドバンスクラス」として、「M4N」グループ20製品の量産を開始した。
FPU(浮動小数点演算ユニット)機能を搭載した「Arm Cortex-M4」を採用しており、最大200MHzで動作する。最大10万回の書き換えが可能な最大2Mバイトのフラッシュメモリや32Kバイトのデータフラッシュメモリを備えた。
産業用ネットワークやIoT(モノのインターネット)情報管理デバイスのほか、OA機器や通信機器、IoT家電、ホームセキュリティ、スマートメーター、計量機器などでの用途に適する。
通信機能としては、イーサネットやCAN、USBに対応。周辺回路ごとに独立したDMACとRAMを割り当て可能なバスマトリックス回路構成を備えており、イーサネットやCAN、USBを独立して同時に並列処理できる。
さらに、UARTやFUART、TSPI、I2C、Quad/Octal SPIに対応したシリアルメモリインタフェース、オーディオインタフェース(I2S)、外部バスインタフェース、3ユニットのDMAC(ダイレクトメモリアクセスコントローラー)を備えた。
個別のサンプルホールド時間をAD入力チャネルごとに設定できる最大24チャンネルの12ビットA-Dコンバーターを使用可能で、多様なセンシングに対応する。アドバンストプログラマブルモーター制御回路はA-Dコンバーターとの同期動作が可能となっており、ACモーターやブラシレスDCモーターの制御に適する。
機能安全回路としては、ROMやRAM、ADC、クロックのチェック機構を搭載した。サンプルプログラムも提供しており、家電機能安全規格「IEC60730」の認証取得を支援する。
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