高PSRRの車載用LDOリニアレギュレーター:エイブリック S-19255シリーズ
エイブリックは、小型かつ高PSRRの車載用LDOリニアレギュレーター「S-19255」シリーズを発売した。車載カメラモジュール、カーナビゲーション、車室内電装アプリケーションの定電圧電源などに適する。
エイブリックは2022年2月、車載用LDOリニアレギュレーター「S-19255」シリーズを発売した。小型かつ高PSRR(電源電圧変動除去比)で、車載カメラモジュールの小型化と高感度化を可能にする。カーナビゲーション、車室内電装アプリケーションの定電圧電源などにも適する。
車載用LDOリニアレギュレーター「S-19255」シリーズ[クリックで拡大] 出所:エイブリック
HSNT-4(1010)BまたはSOT-23-5パッケージで提供する。HSNT-4(1010)Bは大きさ1.0×1.0×0.41mmで、アウターリードタイプのため、実装性と強度に優れ、実装後の自動外観検査にも対応する。
PSRRは80dB(f=1kHz)または50dB(f=100kHz)で、広い周波数範囲でリップルを抑え、高感度カメラに対応する。入力コンデンサーには0.1μF以上、出力コンデンサーには1.0μF以上のセラミックコンデンサーが使用できる。
入力電圧は1.5〜5.5V。出力電圧の精度は±2.0%で、0.9〜3.6Vの範囲において0.05Vステップで選択できる。出力電流は300mAが可能だ。出力トランジスタの過電流を制限する過電流保護回路や、検出温度175℃のサーマルシャットダウン回路、オンオフ回路を内蔵する。動作温度範囲は−40〜+125℃だ。
低温、常温、高温の三温度テストを実施済みで、PPAP(生産部品承認プロセス)に対応する。車載ICの品質規格「AEC-Q100 Grade1」にも対応予定だ。
- 車載用ウィンドウバッテリーモニタリングIC
エイブリックは、車載用のウィンドウバッテリーモニタリングIC「S-191ExxxxS」シリーズの販売を開始した。動作温度範囲は−40〜+150℃で、車載ICの品質規格「AEC-Q100 Grade 0」に対応している。
- 出力電流2000mAの車載用LDOレギュレーター
エイブリックは、出力電流2000mAの車載用LDOレギュレーター「S-19246」シリーズを発売した。DC-DCコンバーターを使用していた高出力電流にも対応でき、間欠駆動の通信モジュールの定電圧電源や車のボディー、カーナビなどに適している。
- 低入力電圧、低オン抵抗の1.5A LDOリニアレギュレーター
リコー電子デバイスは、民生機器や産業機器向けに、低入力電圧、低オン抵抗のBIAS端子付き1.5A LDOリニアレギュレーター「RP120」シリーズの販売を開始する。超小型のWLCSPパッケージながら、最大1.5Aの電流を出力できる。
- ブラシレスDCモーター用コントロールIC
ルネサス エレクトロニクスは、マイコンとプリドライバーを1チップに統合したオールインワンのモーターコントロールIC「RAJ306001」「RAJ306010」の量産を開始した。バッテリー駆動機器のBLDCモーター制御に適する。
- 人工衛星向けデュアル出力POLレギュレーター
ルネサス エレクトロニクスは、同期整流降圧スイッチングレギュレーターとLDOリニアレギュレーターを1チップに集積した「ISL70005SEH」を発表した。人工衛星搭載のFPGAやDDRメモリへの電力供給に用いる部品点数や消費電力を削減する。
- リニアレギュレーターで電力を安定化するには
DC-DCコンバーターをより深く理解するために、DC-DC回路とトポロジーについて解説する本連載。DC-DCコンバーターを使いこなすための実用的ヒントを要所要所にちりばめました。まずは、電力安定化について、トポロジーごとに解説していきます。
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