88種の基板対基板フローティングコネクター:日本航空電子工業 AX01、MA01
日本航空電子工業は、内装用フローティングタイプの基板対基板コネクター「AX01」「MA01」シリーズのラインアップを拡充した。極数8種と嵌合高さ11種の合計88種を取りそろえている。
日本航空電子工業は2022年3月、内装用フローティングタイプの基板対基板コネクター「AX01」「MA01」シリーズのラインアップを拡充したと発表した。
基板対基板フローティングコネクター「AX01」「MA01」シリーズ 出所:日本航空電子工業
両シリーズは、これまで一部のバリエーションのみ提供していたが、今回、極数と嵌合(かんごう)高さのバリエーションを全てそろえた。極数が30〜140極の8種、嵌合高さが8〜30mmの11種、合計88種のパターンのうち未提供だったものをラインアップに加えている。
両シリーズともに、8Gビット/秒の高速伝送に対応しており、接触信頼性に優れる2点接点構造を備える。また、XY方向±0.5mmのフローティング構造を採用。組み立てや実装時の位置ずれを吸収するため、ロボットによる組み立てに適する。位置ずれへの対応により、同一基板上で複数個の基板対基板コネクターを基板間接続することも可能となった。
両シリーズは半導体製造装置やFA機器、通信機器、事務機、計測機器などに適している。さらに使用温度範囲−40〜+125℃のMA01は、ADAS(先進運転支援システム)のECUやヘッドユニットといった車載用途にも適するとしている。
- 高速伝送と電源供給を両立したAOC(Active Optical Cable)
日本航空電子工業は、高速伝送と電源供給を両立したハイブリッド型AOC「RP07」シリーズを開発した。光ケーブルとメタルケーブルを1本のハイブリッドケーブルに統合している。
- 車載エアバッグ用スクイブコネクター
日本航空電子工業は、グランド端子を備えた車載エアバッグ用ストレートスクイブコネクター「MX72F」シリーズの販売を開始した。コネクターの嵌合(かんごう)でアース接続できるため、作業性が高く、一度の挿入操作で確実に嵌合する。
- 高速伝送対応の車載向け基板対基板コネクター
日本航空電子工業は、8Gビット/秒を超える高速伝送と2点接点に対応した内装用フローティングタイプ基板対基板コネクター「MA01」シリーズの販売を開始した。使用温度範囲は−40〜+125℃で、自動車用途に適合する。
- 産業機器向けの角型多極一括嵌合コネクター
日本航空電子工業は、産業機器向けの角型多極一括嵌合(かんごう)コネクター「KN06」シリーズを発売した。インシュレーターモジュールを最大6個収納可能で、最大300極を一括で嵌合できる。
- プライベートLTE、ローカル5G向け小型アンテナ
日本航空電子工業は、小型高性能アンテナ「AN01」シリーズの周波数帯域を拡張した。実装基板上に周波数調整用のパターンを追加するだけで、プライベートLTEとローカル5Gに対応できる。全方位の送受信に対応し、最大80%以上の放射効率を誇る。
- USB4準拠の高速伝送用レセプタクルコネクター
日本航空電子工業は、転送レート40Gビット/秒のUSB4に準拠したType-Cレセプタクルコネクター「DX07S024JAA」の販売を開始した。高速伝送を必要とするPC、ドック、モニター、SSD、VRやARデバイスなどに適する。
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