高速伝送と電源供給を両立したAOC(Active Optical Cable):日本航空電子工業 RP07シリーズ
日本航空電子工業は、高速伝送と電源供給を両立したハイブリッド型AOC「RP07」シリーズを開発した。光ケーブルとメタルケーブルを1本のハイブリッドケーブルに統合している。
日本航空電子工業は2021年10月、高速伝送と電源供給を両立したハイブリッド型AOC(Active Optical Cable)「RP07」シリーズを開発したと発表した。
「RP07」シリーズ
同シリーズは、光ケーブルとメタルケーブルを1本のハイブリッドケーブルに統合しており、光ケーブルによる高速信号に加えてメタルケーブルによる低速信号、電源供給に対応している。
同社が独自開発した光学モジュールにより、回路部を小型化。コネクターには、USB Type-Cを採用した。高速信号の伝送速度は1〜25Gビット/秒で、USBに加えてDisplayPort、PCIeに対応。電源供給は最大で5A/20Vとなっている。使用温度範囲は0〜+75℃、保存温度範囲は−20〜+85℃。伝送距離は300m(光伝送のみ)だ。
放送機器やゲーム機などの高精細画像伝送が求められる機器や、工作機械や医療機器などの電磁環境両立性、高速伝送、長距離伝送が求められる産業機器での用途が見込まれる。
今回開発した通常プラグに加えて、角型ロックや丸型ロック、ねじロックのプラグタイプも開発中だという。
- 独自配列のワンタッチ嵌合丸型防水コネクター
日本航空電子工業は、ワンタッチ嵌合丸型防水コネクター「JL10」シリーズのラインアップを拡充した。電源4極と信号2極の計6極を独自に配列したコネクターで、ロボット用サーボモーターの省スペース化に貢献する。
- 光モジュール内蔵の光通信用コネクター
日本航空電子工業は、5G基地局などの屋外設置機器向けに、熱の影響を抑えた光通信用コネクター「FO-BD7」を発売した。光モジュールをプラグコネクターに内蔵し、手元で容易に光モジュールを交換できる。
- 産業機器向けコネクターにプラグハーネスを追加
日本航空電子工業は、産業機器向けの安全機器接続用小型インタフェースコネクター「DZ02」シリーズに、プラグハーネスを追加した。IEC61076-3-122規格に準拠しており、コントローラーと安全装置を接続するSTOケーブルとして使用できる。
- CCS Type-2準拠の充電用コネクター
日本航空電子工業は、電気自動車急速充電規格CCS Type-2に準拠した充電用コネクター「KW04」シリーズを発売した。コネクター内部には、活電部を防水保護する二重絶縁構造を採用した。
- USB Type-C準拠の垂直レセプタクルコネクター
日本航空電子工業は、USB Type-Cに準拠した「DX07」シリーズに、SMTタイプの垂直レセプタクル「DX07S024WJ4」を追加した。基板の厚さを問わず実装可能で、水平垂直基板が混在する機器での配線自由度が向上する。
- 車載デジタルカメラ向け高速伝送用コネクター
日本航空電子工業は、車載デジタルカメラ向けの高速伝送用コネクター「MX55J」シリーズを発表した。映像信号として使用される差動伝送(LVDS)で、1.5Gビット/秒クラスに対応する。
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