双葉電子工業は、リチウムイオンキャパシターおよびリチウムイオン電池用のタブリードを開発した。同社独自のリード被膜処理やシール材料を採用しており、密着性や絶縁性、耐電解液性を兼ね備えている。
双葉電子工業は2022年4月、LiC(リチウムイオンキャパシター)およびLiB(リチウムイオン電池)用のタブリードを開発したと発表した。同月に量産を開始する。
本製品は、同社独自のリード被膜処理やシール材料を採用。リードバリやシール空隙を防いだほか、密着層、耐熱層、密着層で構成したシールにより、密着性と絶縁性を兼ね備えている。
耐電解液性に優れており、85℃で水分1000ppmを添加して672時間置いたところ、シール密着強度は8N/cm以上を保持した。また、90℃で100日間放置する高温実験でも、シール密着強度は15N/cm以上となった。−40℃に15分間、+70℃に15分間置くサイクルを800回繰り返した際も、シール密着強度は同じく15N/cm以上を保持している。
L字形状、穴あき、リード厚型といった特殊形状に対応する。2次元コードを印字しており、品質解析ソフトによる追跡管理が可能だ。
正極はアルミニウム、負極はニッケル銅を材料としており、サイズはともに縦が30〜100mm、横が15〜70mm、厚みが0.2〜0.5mm。シールはPPおよび耐熱PPを材料とし、縦が5〜20mm、横(リードからはみ出した部分)が2〜5mm(片側)、厚みが0.15mmとなっている。
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