24ビット超高精度逐次比較型A-Dコンバーター:アナログ・デバイセズ AD4630-24
アナログ・デバイセズは、24ビット超高精度逐次比較型A-Dコンバーター「AD4630-24」を発売した。自動試験装置や医療用計測機器、半導体製造向けの高精度製品の設計、評価、市場投入のプロセスを簡略化する。
アナログ・デバイセズは2022年5月、16〜24ビットの超高精度逐次比較型(SAR)A-Dコンバーター(ADC)を発表した。第1弾として、24ビットSAR ADC「AD4630-24」を提供する。パッケージは7×7×1.72mmの64ボールCSP-BGAで、1000個以上購入時の単価は30.95米ドル。評価キット「EVAL-AD4630-24FMCZ」も199米ドルで提供する。
24ビットSAR ADC「AD4630-24」 出所:アナログ・デバイセズ
AD4630-24は、1チャンネルあたり2Mサンプル/秒で、2チャンネル同時サンプリングが可能。0.9ppmの変換精度を保証し、他の製品と比べて4倍精度が高い。リファレンスバッファーやデカップリング部品を1チップに搭載し、他製品比で2倍のソリューション密度を提供する。
コモンモード入力範囲も広く、シングルエンドおよび差動の入力シグナルチェーンに対応する。定格SN比は標準値で105.7dBだ。
特許技術の「Easy Drive」技術を備え、デバイスの性能を維持しながら、システムの複雑さを低減する。内蔵するFlexiモードのSPIインタフェースにより、タイミング要件にも柔軟に対応し、ホストプロセッサとADCの接続を容易にする。
自動試験装置や医療用計測機器、半導体製造といったアプリケーションにおいて、精度の高い製品の設計、評価、市場投入のプロセスを容易にする。現在、デュアルチャンネルの他にシングルチャンネルの「AD4630-24」を提供中で、2022年末までにさらに4製品を発売する予定だ。
- ローサイド電流検出向けデュアルオペアンプ
STマイクロエレクトロニクスは、ローサイド電流検出に適した5Vデュアルオペアンプ「TSV772」を発表した。火災報知器などのアプリケーションをはじめ、通信インフラ機器やサーバなどの電流測定に適する。
- 低電力ウェアラブル向け生体インピーダンスAFE
アナログ・デバイセズは、高精度のバイタルサイン測定に適した生体インピーダンスAFE「MAX30009」を発表した。ウェルネス向けウェアラブル機器や医療パッチなど、バッテリー駆動の小型ウェアラブル機器に適する。
- 小型で省電力の24ビット広帯域A-Dコンバーター
日本テキサス・インスツルメンツは、広い帯域幅を有する24ビット小型A-Dコンバーター「ADS127L11」を発表した。小型かつ低消費電力、高いデータスループットを必要とする信号計測機器、ポータブル医療機器に適する。
- 24ビットエイリアスフリーA-Dコンバーター
アナログ・デバイセズは、エイリアスフリーA-Dコンバーターの新製品「AD7134」を発表した。4チャンネルの24ビットADCで、最大102.5dBのエイリアス除去機能を搭載している。
- 電力変換回路向けの高精度、広帯域オペアンプ
STマイクロエレクトロニクスは、電力変換回路および光学センサーでの信号処理や電流測定向けに、22MHzのゲイン帯域幅と11V/μ秒のスルーレートを有するオペアンプ「TSV7722」を発表した。
- ±10V、0〜20mA入力の高精度A-Dコンバーター
アナログ・デバイセズは、0〜20mA入力の高精度A-Dコンバーター「AD4111」「AD4112」を発表した。最大8つのシングルエンド電圧入力と4つの電流入力に対応し、PLCおよびDCSモジュールの実装を容易にする。
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