ウェアラブル機器向けバイタルサインセンサーIC:ams OSRAM AS705xファミリー
ams OSRAMは、省電力かつ小型のバイタルサインセンサーIC「AS705x」ファミリーを発表した。HRMやGSRなどの測定が可能で、ヒアラブル、スマートウォッチ、スマートパッチなど、スペースに制約のある小型機器に適する。
ams OSRAMは2022年6月、省電力かつ小型のバイタルサインセンサーIC「AS705x」ファミリーを発表した。心拍測定(HRM)や皮膚電気抵抗(GSR)などの測定ができる。ヒアラブル、スマートウォッチ、スマートパッチなど、スペースに制約のある小型機器に適する。
バイタルサインセンサーIC「AS705x」ファミリー 出所:ams OSRAM
エミッタとフォトダイオード(PD)の構成が異なる3製品「AS7050」「AS7056」「AS7057」を用意し、さまざまなアプリケーションに柔軟に対応する。供給電圧は1.7〜1.98V、動作温度は−30〜+85℃、WLCSPパッケージで提供する。
AS7050は、最大8つのLEDドライバー出力を提供し、最大6つのPD入力のサンプリング、外部電極をサポートする。光電式容積脈波(PPG)用と心電図(ECG)用のA-Dコンバーターをそれぞれ1つ搭載するほか、低ノイズのECGアナログフロントエンドを備え、PPGとECGの同時計測が可能だ。
ECGが不要の場合、より小型のAS7056またはAS7057を利用できる。AS7056は2つのLEDドライバー、1つのVCSELドライバー、3つのPD入力、AS7057は3つのLEDドライバーと3つのPD入力に対応する。ダイサイズは約1.7×1.7mmで、市販品の中では最小クラスとなる。
- TMR素子採用のコアレス電流センサー
村田製作所は、コアレス電流センサー「MRD」シリーズを開発し、量産を開始した。TMR素子を採用しており、−40〜+105℃の温度範囲で電波を測定できる。
- 数センチの高度変化を検出できる気圧センサー
ボッシュ・センサーテックは、数センチメートルの海抜高度の変化を検出できる気圧センサー「BMP581」を発売した。相対精度が±0.06hPa、絶対精度が±0.3hPaと高精度かつ低消費電力のため、ウェアラブル、ヒアラブル、IoTデバイスに搭載できる。
- 特定波長を検出するカラーフィルタ搭載の高感度光センサー
セイコーNPCは、特定波長を検出するカラーフィルタを搭載した「SM3320AGA」と、紫外線照射による蛍光発光インクの励起検出に適したフォトダイオードとカラーフィルタを搭載した「SM3322ARA」の量産出荷を開始した。
- 従来比1.4倍先を検知可能なADAS用レーダーセンサー
日本テキサス・インスツルメンツは、ADAS向けのレーダーセンサー「AWR2944」を発表した。77GHzで4つのトランスミッターを搭載しており、より確実に複数の障害物を検出して衝突を回避する。
- マルチゾーン検出機能搭載のdToFモジュール
ams オスラムは、マルチゾーン検出機能を搭載したdToFモジュール「TMF8820」「TMF8821」「TMF8828」を発表した。分割したゾーンごとに複数の障害物を5mの範囲まで検出できるため、LDAFや自動化システムのLiDARセンシングなどに適する。
- 車載および産業向けデュアルダイ3D磁気センサー
TDKミクロナスは、デュアルダイ磁気センサー「3D HAL」製品群に、ダイレクトアングルセンサー「HAR 3927」を追加した。アナログ出力とSENT出力に対応し、車載システムの回転計測や直動計測に適する。
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