マルチゾーン検出機能搭載のdToFモジュール:ams オスラム TMF8820、TMF8821、TMF8828
ams オスラムは、マルチゾーン検出機能を搭載したdToFモジュール「TMF8820」「TMF8821」「TMF8828」を発表した。分割したゾーンごとに複数の障害物を5mの範囲まで検出できるため、LDAFや自動化システムのLiDARセンシングなどに適する。
ams オスラムは2021年12月、マルチゾーン検出機能を搭載したダイレクトタイムオブフライト(dToF)モジュール「TMF8820」「TMF8821」「TMF8828」を発表した。
dToFモジュール「TMF8820」「TMF8821」「TMF8828」
新しいdToFモジュールは、検出領域を複数のゾーンに分割し、ゾーンごとに複数の障害物を5mの範囲まで検出して距離を正確に測定する。視野(FoV)を、TMF8820は3×3、TMF8821は4×4、TMF8828は8×8に分割可能だ。FoVは最大63度まで調整できるため、用途に応じてFoVの範囲を切り替え、ゾーンごとに1cmから5mまで検出できる。
1つのデバイスに、940nmの垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)、マルチレンズ光学素子を搭載した高感度単一光子アバランシェダイオード(SPAD)検出器アレイ、ヒストグラム処理用オンチップマイクロコントローラーを集約している。動作温度範囲は−30〜+70℃で、2.0×4.6×1.4mmのOLGAパッケージで提供する。
環境内を動き回るロボット掃除機などの家庭用ロボットや産業用ロボットにおいて、周囲の物体を認識し、障害物を避けて安全に動作するシステムを構築できる。スマートフォンのレーザー検出オートフォーカス(LDAF)や、PCのユーザー存在検出、産業や家庭向け自動化システムのLiDARセンシングなどに適している。
- 8×8マルチゾーン対応のToF測距センサー
STマイクロエレクトロニクスは、マルチゾーン対応のToF測距センサー「VL53L5CX」を発表した。マルチターゲット検出に対応し、各ゾーンで最大4mの測距範囲、対角63度の視野角を有する。
- ToF技術を用いた非接触スイッチ
SCHURTERは、光学式の非接触スイッチ「TTS」シリーズを発表した。ToF技術により信号検出距離が0.02〜60mmとなっており、公共エリアなどでの用途に適する。
- 64の測距ゾーンに対応したToF測距センサー
STマイクロエレクトロニクスは、最大64の測距ゾーン対応のダイレクトToF測距センサーモジュール「VL53L5」を発表した。従来品と比較してタッチフォーカスや複数のターゲット識別などの性能が向上している。
- 手の回転を認識、車載用ジェスチャーセンサー
Maxim Integrated Productsは、手の回転やスワイプが検出可能な車載向けデータ収集システム「MAX25205」を発表した。ToFカメラを必要としないため、ソフト開発や保守の負担を軽減し、コストを10分の1、サイズを最大75%削減できる。
- 32ビットマイクロコントローラー用開発ボード
STマイクロエレクトロニクスは、32ビットマイクロコントローラー「STM32L4+」用の開発ボード「B-L4S5I-IOT01A」と、拡張ソフトウェア「X-CUBE-AWS v2.0 STM32Cube拡張パック」を発表した。
- 高効率、低消費電力の同期整流コントローラー
STマイクロエレクトロニクスは、フライバックコンバーター向け2次側同期整流コントローラー「SRK1000A」「SRK1000B」を発表した。高効率、低消費電力のため、充電器、アダプター、USB Power Deliveryコネクター用途に適している。
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