STマイクロエレクトロニクスは、第3世代のBluetooth SoC「BlueNRG-LPS」を発表した。Bluetooth 5.3認証取得済みで、屋内ナビゲーション、ジオフェンシング、資産管理、モノのリアルタイム位置特定を可能にする。
STマイクロエレクトロニクスは2022年6月、第3世代のBluetooth SoC(System on Chip)「BlueNRG-LPS」を発表した。5×5mmの32ピンQFN32パッケージで量産を開始しており、1000個購入時の単価は約1.60米ドル。評価ボード「STEVAL-IDB012V1」も用意する。
Bluetooth 5.3認証を取得済みで、屋内ナビゲーション、ジオフェンシング、資産管理、モノのリアルタイム位置特定を可能にする。受信角度(AoA:Angle of Arrival)と放射角度(AoD:Angle of Departure)を利用したBluetoothの方向検知機能を採用しており、センチメートル単位の精度で位置や動きを推定できる。
192Kバイトの内蔵フラッシュメモリ、24KバイトのSRAMを備える。また、高効率の降圧コンバーターと保護回路を内蔵し、部品点数を削減できる。アーキテクチャは最新のBluetooth LE Power Control仕様に対応し、RF出力を最大+8dBmまで1dBm単位で調整できるため、バッテリーの長寿命化も可能だ。専用ハードウェア機能や暗号化IPなど、セキュリティ機能も多数備える。
長距離通信や2Mビット/秒のデータレート、定期的なアドバタイジング、同時接続、マルチロール、伝搬損失モニタリングなど、Bluetooth 5.3の仕様に対応するため、密集した場所でも機器同士の干渉を防ぎ、高速で堅牢な接続を可能にする。
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