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ユーザー検知付きマルチゾーン対応ToFセンサーSTマイクロ VL53L5CP

STマイクロエレクトロニクスは、マルチゾーン対応のFlightSense ToF測距センサー「VL53L5CP」を発表した。Windows 11に対応し、PC向けのユーザー検知やジェスチャー認識、のぞき見防止機能を備える。

» 2022年09月02日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 STマイクロエレクトロニクスは2022年7月、マルチゾーン対応のFlightSense ToF(Time-of-Flight)測距センサー「VL53L5CP」を発表した。既に量産中で、PCアプリケーション用ソフトウェア「Presence Premium PLUS」が付属する。一部のLenovo製ノートPCが採用している。

ユーザー検知付きのマルチゾーン対応ToF測距センサー「VL53L5CP」 出所:STマイクロエレクトロニクス

 視野角は対角61度、8×8ゾーンの測距が可能だ。カメラや画像がなくても、ToF技術を活用した視野内の連続スキャンとマッピングにより、対象物の3次元座標や動きを高速で処理できる。

ユーザー検知、ジェスチャー認識、のぞき見防止機能を搭載

 センサーおよびソフトウェアはWindows 11に対応し、PC向けのユーザー検知やジェスチャー認識、のぞき見防止機能を備える。

 ユーザー検知機能により、離席時におけるPCの自動ロックおよびアンロックを可能にする。これにより、PCのバッテリー駆動時間の延長と、PCへの不正アクセス防止、データ保護に貢献する。

 非接触ジェスチャー機能により、スワイプやタップ、レベル調整などを、ディスプレイやキーボード、マウスに触らずに操作できる。スライドショー、音楽や動画アプリケーションへの実装が容易だ。

 さらに、複数人検知(MHD)機能により、視野に入ったユーザー以外の人物の位置や動きを検出し、セキュリティリスクを分析できる。のぞき見によるリスクがある場合は、ユーザーへ警告する。

 サイズは6.4×3.0×1.5mm。波長940nmの赤外線VCSEL(垂直共振器面発光レーザー)エミッターやSPAD(単一光子アバランシェダイオード)アレイを備える。測距範囲は400cm。

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