動作温度45℃に対応した1310nm帯半導体光増幅器:アンリツ AA3T115FYB
アンリツは、中心波長1310nmで動作温度45℃に対応した半導体光増幅器「AA3T115FYB」の販売を開始した。高利得、低偏波依存利得が特長で、データセンターネットワークに使用する光トランシーバーなどに適する。
アンリツは2022年9月、中心波長1310nmで動作温度45℃に対応した半導体光増幅器(SOA)「AA3T115FYB」の販売開始を発表した。高利得、低偏波依存利得が特長で、データセンターネットワークや受動光ネットワーク(PON)など、光通信システムに使用する光トランシーバーやプリアンプに適する。
半導体光増幅器「AA3T115FYB」 出所:アンリツ
AA3T115FYBは、SOAチップを大きさ1.1×2.0mmの窒化アルミニウム(AlN)製キャリアに取り付けたチップキャリアタイプの製品だ。シリコンプラットフォームなどと組み合わせて、小型の光トランシーバーを構成できる。45℃における利得は17dB、偏波依存利得は1.5dB、消費電力は0.18Wとする。
光信号を増幅できるSOAは、ネットワーク機器間を結ぶ光トランシーバーモジュールの構成要素の1つだ。ファイバー増幅器と比べて小型で省電力のため、ネットワークトラフィックと共に増える消費電力への懸念や、光トランシーバーの長距離伝送化に対応できる。
- クロックリカバリーレンジ拡張オプション
アンリツは、同社の測定器「BERTWave MP2110A」の25Gクロックリカバリーレンジ拡張オプション「MP2110A-059」の販売を開始した。クロック信号を用いずに、64GFC PAM4光モジュールの光波形を評価できる。
- 最大出力25mW、センシング用1550nm帯SLD光源
アンリツは、1550nm帯スーパールミネッセントダイオード光源を発売した。ファイバー出力3mWおよび25mWの2製品を用意し、光干渉断層計、半導体製造装置用の位置決め装置、光ファイバージャイロなどに適している。
- 5Gミリ波の温度試験対応チャンバー
アンリツは、5Gミリ波の温度試験に対応した「CATR Anechoic Chamber MA8172A」のアップグレードオプション「Temperature Testing Option MA8172A-010」を発売した。
- 5G通信の開通保守向け、高精度GNSS同期発振器
アンリツは、ポータブル測定器「ネットワークマスタ プロ MT1000A」に、高精度GNSS同期発振器「MU100090B」を追加した。通信ネットワークの開通や保守現場で高精度測定を可能にし、5Gネットワークの普及に貢献する。
- コヒーレンス長100m以上の1550nm波長掃引光源
アンリツは、高コヒーレンスの1550nm帯波長掃引光源「AQA5500P」「AQB5500P」の販売を開始した。微小距離から長距離まで幅広い計測に対応するため、産業、医療分野やインフラ、プラントでの測長測距、形状計測に適している。
- 評価時間を短縮した光スペクトラムアナライザー
アンリツは、光アクティブデバイスの出力特性を評価する、ベンチトップ型光スペクトラムアナライザー「MS9740B」を発売した。従来機の機能や性能を継承しつつ、受光帯域幅の測定処理時間を2分の1以下にした。
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