最大出力25mW、センシング用1550nm帯SLD光源:アンリツ AS5B310KM50M、AS5B320EM50M
アンリツは、1550nm帯スーパールミネッセントダイオード光源を発売した。ファイバー出力3mWおよび25mWの2製品を用意し、光干渉断層計、半導体製造装置用の位置決め装置、光ファイバージャイロなどに適している。
アンリツは2021年9月、産業、医療、精密計測向けに、1550nm帯スーパールミネッセントダイオード(SLD)光源の販売を開始した。ファイバー出力3mWの低出力タイプ「AS5B310KM50M」と、ファイバー出力25mWの高出力タイプ「AS5B320EM50M」の2製品を用意している。
1550nm帯スーパールミネッセントダイオード「AS5B310KM50M」「AS5B320EM50M」
両製品とも、広いスペクトルを持つ低コヒーレント光を偏波保持光ファイバーから取り出せる。スペクトル幅(代表値)はAS5B310KM50Mが60nm、AS5B320EM50Mが55nm。また、温度調整用のペルチェクーラーや、光量モニター用PD(フォトダイオード)、干渉計測時の戻り光の影響を低減するための光学アイソレーターを内蔵する。
最大定格は、AS5B310KM50Mが順電流250mA、逆電圧2V、AS5B320EM50Mが順電流600mA、逆電圧2Vだ。ケース温度−20〜+75℃で動作する。
LD(レーザーダイオード)並みの出力に加え、LED並みの低コヒーレンス性、広いスペクトル幅を兼ね備える。コヒーレントノイズを抑え、高分解能の干渉計測ができる。さらに、LDのような指向性を持つため、光ファイバーへ集光したり、空間的に長距離を飛ばすことも可能だ。
産業向けOCT(光干渉断層像)や膜厚計測用の干渉計装置、半導体製造装置用のAFユニットやエンコーダー、リニアスケールなど位置決め装置、移動体の姿勢制御用の光ファイバージャイロなどに適している。
- LiDAR用75W高出力半導体レーザーダイオード
ロームは、LiDAR用75W高出力半導体レーザーダイオード「RLD90QZW3」を開発した。225μmの狭発光幅と21%の電力光変換効率を備え、AGVやロボットに搭載するLiDARの長距離対応と高精度化に貢献する。
- HUD/ピコプロジェクター向けLDドライバー
リコー電子デバイスは、車載用のレーザースキャン方式ヘッドアップディスプレイ向け「RN5C750」と、レーザースキャン方式ピコプロジェクター向け「RN5C752」のレーザーダイオードドライバーを発売する。
- ビルトインタイプの1550nm帯波長掃引光源
アンリツは、ビルトインタイプで小型の1550nm帯波長掃引光源2種を発売した。掃引周波数1.25kHzの「AQA5500D」と150Hzの「AQB5500D」があり、FAや医療、インフラなどでの測長や測距、形状計測用途に適している。
- 世界最高出力160mWのブロードバンドLED
ウシオオプトセミコンダクターは、可視光から近赤外光を含む波長400〜1000nmの広帯域で発光する、世界最高出力160mWのブロードバンドLED「Spectro Series(スペクトロシリーズ)」を開発し、サンプル出荷を開始した。
- 車載LiDAR用パルスレーザーダイオード
浜松ホトニクスは、車載LiDAR用「4チャンネルパルスレーザーダイオード」の開発に成功した。放熱性に優れたセラミックパッケージを採用し、105℃までの高温環境下でも安定した光出力を発振する。
- メニスカスレンズ内蔵の赤色高出力半導体レーザー
三菱電機は、独自のメニスカスレンズを内蔵した、発光波長638nmの赤色高出力半導体レーザー「ML562H84」を発表した。レーザー光の利用効率は98%以上で、コリメートレンズを外付けした従来品と同等のパルス駆動光出力2.5Wを達成している。
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