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仮想COMポート(Virtual COM Port)の使い方Q&Aで学ぶマイコン講座(78)(3/4 ページ)

» 2023年03月03日 10時00分 公開

使用方法(STM32 Nucleoボードの場合)

(1)マイコンの通信機能の設定

 まず、マイコンの通信機能の設定を行います。

 STM32 Nucleoボードを使う場合、USART2モジュールの設定を行います。設定は、STが無償提供している統合開発ツール「STM32CubeMX」*2)を使うと簡単なので、ここではSTM32CubeMXを使った設定手順を説明します。

 最初に「Pinout&Configuration」でピン設定します。PA2を「USART2_TX」に、PA3を「USART2_RX」に設定します。

 設定が終わるとピンがオレンジ色に変わります(図3

<strong>図3:USART2の端子設定</strong>[クリックで拡大] 図3:USART2の端子設定[クリックで拡大]

 次に、通信速度や方式などの通信仕様を設定します。Connectivity→USART2→USART2 Mode and Configurationの順で設定画面を開けます。Modeを「Asynchronous」、Hardware Flow Control(RS232)を「Disable」にします。

 Parameter Settingは、Default(Baud Rate:115200、Word Length:8Bits、Parity:None、Stop Bits:1)のままで問題ありません。

 設定が終わるとピンが緑色に変わります。

 通信仕様は、使用するターミナルソフトとの通信条件に合わせれば上記以外の設定でもOKです(図4

<strong>図4:通信仕様の設定</strong>[クリックで拡大] 図4:通信仕様の設定[クリックで拡大]

*2)https://www.stmcu.jp/design/sw_dev/pc_soft/52798/

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