STマイクロエレクトロニクスは、汎用32ビットマイクロコントローラー「STM32H5」シリーズを発表した。Arm Cortex-M33を内蔵しており、最大250MHz、375DMIPSで動作する。
STマイクロエレクトロニクスは2023年3月、汎用32ビットマイクロコントローラー「STM32H5」シリーズを発表した。第1弾として、UFQFPN32パッケージで128Kバイトのフラッシュメモリを備えた「STM32H503」、最大2Mバイトのフラッシュメモリを備えた「STM32H562」「STM32H563」、AES暗号化アクセラレーションとセキュリティサービスを備えた「STM32H573」の4種を提供する。
Arm Cortex-M33を内蔵していて、最大250MHz、375DMIPSで動作する。EEMBCのベンチマーク「CoreMark」のスコアは1023となった。
同社のマイクロコントローラー向けセキュリティソリューション「STM32Trust TEE Security Manager」を初めて採用。業界標準APIを介してアクセス可能で、コーディング無しでセキュリティサービスを実装できる。
40nmプロセスを用いて製造、オンチップ電力変換回路を改良していて、電力効率が向上した。さまざまな産業機器および医療機器に対応可能なネイティブハードウェア機能も備えており、SIL(安全度水準)に対応している。
空調システムや警報システム、生活家電、産業用PLC(プログラマブル ロジック コントローラー)、モーター制御などの用途向けとなっている。また、スマートフォンやPC周辺機器、アクセサリーなどの用途にも適する。
STM32H503およびSTM32H563は、既に量産を開始。STM32H562およびSTM32H573は、同年6月に提供を開始する予定だ。1万個購入時の参考価格はSTM32H503が約1.44米ドル(約193円)、STM32H562およびSTM32H563が約2.93米ドル(約393円)となっている。
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