自動車前照灯向けLEDの第3世代品:ams OSRAM OSLON Compact PL LED
ams OSRAMは、同社の自動車前照灯向けLED「OSLON Compact PL LED」の第3世代品を発表した。エネルギー効率を改善する流れは継承しつつ、前世代品と比べて標準光出力が向上している。
ams OSRAMは2023年6月、同社の自動車前照灯向けLED「OSLON Compact PL」の第3世代品を発表した。既に量産向けの受注を開始している。
自動車前照灯向けLED「OSLON Compact PL LED」 出所:ams OSRAM
第3世代品は、同社の「UX.3」チップをベースとしたもの。エネルギー効率を改善する流れは従来品を継承しつつ、明るさを向上した。例えば、1チップ品は標準光出力が440lmとなっており、第2世代の405lmから約8%向上している。
1チップ品に加えて、2チップ、3チップ、4チップ品をそろえた。また、1チップ品では、発光表面エリアが1150μm角の製品も用意した(その他は1030μm角)
パッケージは2パッド品と3パッド品の2種があり、3パッド品はアノードおよびカソードの電極パッド2つに加えて、放熱性を高めるための絶縁サーマルパッドを1つ含んでいる。2パッド品はパッドがより大きいため、低コストのアルミニウムPCBにはんだ接合できる。
車載電子部品規格「AEC-Q102」に準拠し、耐腐食性クラスは3Aとなっている。
「OSLON Compact PL LED」の用途イメージ 出所:ams OSRAM
- プラスチックパッケージ採用の端面発光レーザー
ams OSRAMは、ピーク出力75Wの端面発光レーザー「SPL PL90AT03」を発表した。費用対効果の高い、砲弾型プラスチックパッケージを採用していて、コンシューマーや産業機器向けなど大量生産品に適する。
- ミドルパワーのUV-C LED、ams OSRAM
ams OSRAMは、ミドルパワーのUV-C LED「OSLON UV 3535」シリーズとして「SU CULDP1.VC」「SU CULEP1.VC」を発表した。リフレクターを組み込んだカバーガラス不要のパッケージ設計を採用し、出力が向上している。
- 小口径の表面実装赤外線レーザーデバイス
ams OSRAMは、110μmと小口径の表面実装赤外線レーザーデバイス「SPL S1L90H_3」を発表した。ドローンやロボット、ビル管理システム、FAといった短パルスのLiDARアプリケーションでの用途に適する。
- TSMC「3nm」世代の現在地
2022年12月に、3nmプロセスノードでの製造を開始したTSMC。3nmにまつわるTSMCの動向や事業規模についてまとめた。
- 車室内モニタリングシステム向け赤外線LED
ams OSRAMは、車室内モニタリングシステムにおける、広角カメラのアスペクト比4対3に適合した矩形ビームを提供する赤外線LED「SFH 47278AS A01」「SFH 47267AS A01」を発表した。
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