ノルディックセミコンダクターは、パワーマネジメントIC「nPM1300」を発表した。通常は個別で組み込む監視システムや残量ゲージ機能など多数の機能を、1チップに集積している。
ノルディックセミコンダクターは2023年6月、パワーマネジメントIC「nPM1300」を発表した。既にサンプル提供を開始していて、QFN、CSPパッケージについては同年10月の量産開始を予定している。
nPM1300は、降圧コンバーター2個とロードスイッチあるいは低ドロップアウト(LDO)電圧コンバーター2個を備える。また、バッテリーで駆動する用途にも対応すべく、充電機能を搭載。低電力無線用途向けには、同社独自のシステムマネジメント機能や残量ゲージ機能も搭載した。
残量ゲージ機能は、同社独自のアルゴリズムを基にしている。同社によると、電圧ベースの残量ゲージよりも電圧、電流、温度監視機能の精度が高く、PMIC自体の電力消費がクーロンカウンタータイプの残量ゲージよりも低いという。
I2C互換のTWI(2線インタフェース)を介して構成可能で、通常は個別のコンポーネントとして実装される、監視システムやハードリセット機能、バッテリー残量ゲージ、ブートエラーからの復旧といった機能を1つのチップに集積している。
4.0〜5.5Vの外部電源、もしくは2.4V以上のバッテリー電圧で動作する。加えて、最大800mAの充電電流、3.5〜4.45Vのプログラマブルな終端電圧に対応したリニア充電器を用いることで、1セルのリチウムイオン電池、リチウムポリマー電池およびリン酸鉄リチウムイオン電池を充電できる。
また、nPM1300向けの評価キットやアプリケーションも提供。これらを連携させることで、コーディングなしでnPM1300の評価および構成が可能となる。評価キットは、既に同社の販売代理店を介して購入できる。
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