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設計の簡素化を実現する高精度の電流センサー日本TI TMCS1123、EZShunt

日本テキサス・インスツルメンツは、絶縁型ホール効果電流センサー「TMCS1123」と電流シャントモニター「EZShunt」シリーズを発表した。

» 2023年09月07日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 日本テキサス・インスツルメンツは2023年8月、絶縁型ホール効果電流センサー「TMCS1123」と電流シャントモニター「EZShunt」シリーズを発表した。広範囲の同相電圧と温度範囲に対応可能な設計を採用している。

ホール効果電流センサー「TMCS1123」と電流シャントモニター「EZShunt」 出所:日本テキサス・インスツルメンツ

 TMCS1123は、強化絶縁型動作電圧が最大1100VDC、最大感度誤差が±0.75%、温度ドリフトが50ppm/℃、寿命全体でのドリフトが±0.5%となる。帯域幅は250kHzで、伝搬遅延は600ナノ秒に抑えた。パッケージは、10.3×10.3mmの10ピン小型アウトラインICを採用している。

 電気自動車の充電ステーションや太陽光発電向けインバーターなど、高電圧システムでの用途に適する。同年10〜12月には帯域幅を拡張した「TMCS1123」、2024年4〜6月には車載認証を取得した製品を発売予定だ。

シャント内蔵で設計を簡素化

 EZShuntシリーズは、シャント抵抗を内蔵しており、設計を簡素化できる。低コストオプションと高精度オプションをそろえ、ドリフトは25ppm/℃となる。1.319×1.239mmと小型の「INA700」、75Aの直流電流、最大85Vの同相電圧に対応可能な「INA781」などを用意。2024年4〜6月には、アナログバージョンと車載バージョンをそれぞれ発売する。

 両製品ともサンプル提供中で、参考価格はTMCS1123が2.37米ドル(約350円)から、EZShuntシリーズが0.8米ドル(約120円)から。評価ボードも購入可能で、どちらも価格は各49.99米ドル(約7300円)だ。

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