ロームは、同社初となるシリコンキャパシター「BTD1RVFL」シリーズを開発した。0402サイズと小型で、裏面電極をパッケージ周縁部まで拡大したことにより、実装強度を高めている。
ロームは2023年9月、同社初となるシリコンキャパシター「BTD1RVFL」シリーズを発表した。スマートフォンやウェアラブルデバイス、小型IoT(モノのインターネット)デバイスといった用途に適する。
同シリーズでは、1μm単位で加工できる同社の独自技術「RASMID」工法を採用している。外観形成時に欠けを生じさせないことから、寸法公差は±10μm以内となっている。
製品サイズのばらつきが少なく、部品の隣接距離を縮めて実装できる。また、基板との接合に用いる裏面電極をパッケージの周縁部にまで拡大していて、実装強度を高めている。
0.4×0.2mmの0402サイズで、0603サイズの製品と比較すると、製品面積が約55%縮小した。無線通信回路での実装面積を約21%削減できる。
また、TVS保護素子を内蔵したことで、ESD(静電気放電)性能が向上。サージ対策などの回路設計の工数も削減できる。
同シリーズは、静電容量が1000pFの「BTD1RVFL102」、470pFの「BTD1RVFL471」を、同年8月から月産50万個体制で量産している。サンプル価格は、1個当たり800円(税別)だ。
同社は今後、高速かつ大容量の通信機器などに適した、高周波特性に優れた第2弾シリーズを2024年に開発する。また、サーバをはじめとした産業機器向け製品の開発にも取り組む。
低オン抵抗の100V耐圧デュアルMOSFET
従来比78%の小型化、VCSEL搭載の小型近接センサー
消費電力を約20%低減、42V耐圧の車載向けホールIC
GaN HEMT採用パワーステージIC
実装面積を最大84%削減、車載液晶向けLEDドライバーCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング