消費電力を約20%低減、42V耐圧の車載向けホールIC:ローム BD5310xG-CZ、BD5410xG-CZ
ロームは、車載向け高耐圧ホールICとして、単極検出タイプの「BD5310xG-CZ」シリーズと、交番検出タイプの「BD5410xG-CZ」シリーズを発表した。42V耐圧で、動作電圧範囲は2.7〜38Vとなる。
ロームは2023年6月、車載向け高耐圧ホールICとして、単極検出タイプの「BD5310xG-CZ」シリーズと、交番検出タイプの「BD5410xG-CZ」シリーズを発表した。既に量産中で、サンプル価格は300円(税別)。
車載向け高耐圧ホールIC「BD5310xG-CZ」「BD5410xG-CZ」シリーズ 出所:ローム
高耐圧プロセスを採用していて、42V耐圧に対応した。12Vバッテリーから直接入力するプライマリー電源にも接続できる。動作電圧範囲は2.7〜38V。同社独自の内部トポロジーを搭載し、一般品と比較して消費電力を約20%低減した。消費電流は1.9mAとなる。
動作温度範囲は−40〜150℃で、車載電子部品規格「AEC-Q100」のGrade1に準拠している。また、車載用途向けに各種保護回路を搭載した。
検出磁束密度2.0〜28.0mTの計11機種を用意する。パッケージは、2.92×2.40×1.12mmのSSOP3Aを採用した。BD5310xG-CZシリーズはドアの開閉やドアロックなどの位置検出、BD5410xG-CZシリーズはパワーウィンドウやスライドドアなどで使用する各種モーターの回転検出に適する。
両シリーズともに、同年6月より月産150万個の生産体制で量産を開始している。オンライン購入にも対応していて、「コアスタッフオンライン」や「チップワンストップ」などから注文できる。
- 実装面積を最大84%削減、車載液晶向けLEDドライバー
ロームは、大型ディスプレイに対応した車載液晶バックライト向けLEDドライバーIC「BD94130xxx-M」を開発した。1つのICで制御できるエリア数が多く、LEDドライバーの実装面積や搭載数を削減できる。
- 車載インテリア用RGBチップLED、色ばらつきを低減
ロームは、車載インテリア向けのRGBチップLED「SMLVN6RGBFU」を発表した。RGB素子の発光特性を細かく制御し、混色性を高めて色ばらつきを低減したことで、アプリケーションの正確な色表現が可能になった。
- 冗長電源向けプライマリーLDOレギュレーター
ロームは、プライマリーLDOレギュレーターの新製品「BD7xxL05G-C」シリーズを発表した。2.9×2.8mmと小型ながら耐圧が最高45V、消費電流が6μAとなっており、常時駆動を要する冗長電源の構築に適する。
- 静電容量センサー内蔵RFID通信LSI
ラピステクノロジーは、静電容量センサーを内蔵したRFID通信LSI「MR793200」を開発した。電池を用いず動作し、静電容量センサーでの状態検出や3m程度のRFID無線通信にワンチップで対応する。
- 微発光用途向けの1608サイズLED
ロームは、微発光用途向けの1608サイズLED「CSL1901」シリーズを開発した。PLCなどの制御装置を含めたFA機器、モデムおよびルーターなどの通信制御機器におけるインジケーターや数字の表示用途に適する。
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